2015年11月27日金曜日

一票の格差・違憲状態判決。「合憲」とした裁判官2名=桜井龍子と池上政幸の名前を覚えておこう。



ご覧のとおり,11月26日(木)の東京新聞一面トップの記事です。「一票の格差」をめぐる最高裁の判決です。もう聞き飽きてしまうほど「違憲状態」という言葉が耳に残っています。そして,またもや「違憲状態」。最高裁判決としては連続して3回目となります。もう,いい加減にしてくれ,というのがわたしの本音です。

 この記事のツカミの部分は新聞から借用することにします。

 「一票の格差」が最大2・13倍だった昨年12月の衆院選は有権者の一票の価値が不平等で違憲だとして,二つの弁護士グループが選挙無効(やり直し)を求めた計17件の訴訟の上告審判決で,最高裁大法廷(裁判長・寺田逸郎長官)は25日,「違憲状態」との判断を示した。選挙無効の請求は退けた。最高裁が衆院選を違憲状態と判断したのは,最大格差2・30倍だった2009年衆院選以降,3回連続。」

 きめのこまかな議論はここではできませんが,とりあえず,わたしが重視したい点だけをとりあげておきたいとおもいます。

 もっとも大きなポイントは,「2・13倍」の一票の格差を「合憲」だと判断した裁判官が2人もいた,という事実です。これまでの最高裁判決では「合憲」とした人はひとりもいませんでした。が,今回は「2人」もいた,ということはわたしには衝撃でした。「どうして?・・・・・」と。

 今回の最高裁で判断を下した裁判官は14人。その内,出身別にみてみますと,裁判官が6人,弁護士が4人,検察官が2人,そして,行政官と学者が各1人,の計14名。この中で「合憲」と判断した裁判官は,桜井龍子(行政官)と池上政幸(検察官)の2名。どうして,2倍以上もの格差がある選挙制度を「合憲」とするのか,その根拠がわかりません。

 同じひとりの人間を,一方は一人前とみなし,他方は半人前以下としかみなさない,こんな不合理が世の中で認められる道理はありません。これは,まぎれもなき「人権」の問題です。厳密に言えば「基本的人権」の侵害です。それを国家が国民に対して強要しているのですから,話になりません。

 それと対極にあるのが,「違憲」という判断をくだした3人の裁判官です。もっとも良心的で,常識に基づく判断だ,とわたしは受け止めています。こういう裁判官がもっと増えてきて,「違憲判決」を出すくらいにならないと,日本という国家はなし崩し的に沈没していってしまいます。少々,荒療治でもいい,選挙の無効を宣言し,選挙のやり直しを命ずるくらいの判決がほしいものです。

 
その点,「違憲状態」と判断した残りの9名の裁判官は「日和見主義者」としかいいようがありません。一見したところ,いかにも良識的であるかのようにみえますが,じつは,責任をとらない「無責任主義者」でしかありません。ここに,いまの日本国家に蔓延している病弊の根源がある,とわたしは考えています。司法がこんなことでは,どうにもなりません。やはり,厳正な法律のもとで,「是々非々」の立場を貫いてほしいものです。

 こんなことでは,政治家の思うつぼです。そして,国会の彌縫策がいつまでもつづく,国民を馬鹿にした政治を,司法が「公認」しているようなものです。この「悪」のスパイラルを断ち切ることこそ,最高裁判所の最大の義務ではないのか,と腹立たしくなってきます。これでは,せっかくの「三権分立」の制度が泣いています。

 こうなったら,もはや,国民が声を挙げる以外にはありません。どこも頼りにはなりません。「駄目」なものは「ダメ」と国民の側からはっきり主張しなくてはなりません。そして,選挙で,その意思を明確に反映させることです。政治家の意識を変革させるには,この手しかありません。

 憲法を勝手に解釈して,政治を行おうという政権がのさばっているのですから・・・・。この政権に天誅をくだす決意が国民には必要です。

 少なくとも「合憲」と判断した二人の裁判官には,つぎの選挙で,しっかりと「×」をつけることを忘れないようにしましょう。

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