2015年7月23日木曜日

SEALDsは本気です。その本気度にほだされて・・・・。西谷修さん談。

 術後,はじめての太極拳の稽古に参加しました。かなり手抜きをして,適当にやったつもりでしたが,はやり相当に疲れました。

 その昼食のときの話が,とても印象的でした。たまたま,会食者が少なかったということもあってか,ずいぶんとくつろいだ様子で,本音に近い話題がたくさん飛び出しました。これを全部,書くわけにはいきませんが,いまの日本の情況とからむ部分については,とても大事な内容でもありましたので,その一部は書き留めておきたいとおもいます。

 第一声。「森元,眠ってる?」「はい,睡眠時間だけは確保しています」「そう,それはよかった。とにかく眠りだけはとっておかないと」という短い会話のあと,「昨夜も遅かったのに,今朝早く目が醒めてしまったので,とりあえず,短い原稿をひとつ仕上げて,ちょっと眠ってからとおもって横になったら,つい寝過ごしてしまい,太極拳,遅刻してしまった」とのこと。

 今日はこのあと一風呂浴びて,4時からの勉強会に備えるつもり。そこには,以前から集まっている西谷さんのお弟子さんたちに加えて,SEALDsの若者たちも参加しているとのこと。つぎの若い世代が育ってくれているので,とても楽しみだ。この連中がどんどん育って行ってくれれば,もう,いつ死んでもいいとおもっている,とも。

 いい種まきをしていますね,とわたし。すると,かれらは本気です。その本気度にほだされて,いつのまにか抜き差しならなくなってしまって,いまでは完全に入れ込んでいます。ですから,SEALDs企画の集会にはすべて参加しています。その他の大人の会の世話人もやっているので,記者会見なども含めて,休む暇がないとも。なおかつ,小森陽一さんとの対談,雑誌『世界』用の対談,『夜の鼓動に触れる』の文庫本化のための追加原稿,などとつづく。これらは,たまたま,わたしが耳にした範囲の,つい最近の話。これ以外にも多くの仕事を抱え込みながら,FBでも旺盛な発信をつづけています。それはそれは信じられないほどの仕事量といっていいでしょう。

 それにしても,SEALDsの,このところのめざましい活躍ぶりと,その波及効果もものすごいものを感じます,とわたし。そして,その波及効果は,全国区に広がり,各地の学生さんたちが立ち上がっています。それに刺激されて大人たちも,ようやく重い腰を持ち上げて行動を起こすようになってきました。その結果の現れの一つが,支持率。7月上旬には拮抗していた支持率が,わずか2週間の間に,逆転し,ついには40%を切って35%(毎日調査)になりました。いよいよ政権デッド・ラインに接近してきました。とわたし。

 すると,SEALDsの連中は,そんなに甘くみていませんよ。支持率が下がって20%を割っても,いまのアベ政権は安保法案成立にすべてを賭けるでしょう。そうなることを見越して,そのさきの選挙で,徹底的に自民党・公明党をつぶす戦略まで視野に入れています。その気魄たるや見上げたものです。こういう若者たちが存在するかぎり,日本の未来は明るい,といまは確信に変わりつつあります。ほんとうに,この連中の考えていることは凄いですよ,と西谷さん。

 このSEALDsの活動に,多くの高校生も反応を示しているようですので,選挙権を18歳まで下げた政府・自民党の思惑は大いなる誤算となりつつあります。こうなりますと,学校の先生の役割もむつかしいところに立たされることになりますね。とわたし。

 いやいや,学校の先生は,なにかあったら,「それは<政治的>なことなので学校では教えません」「ああ,それも<政治的>なことなので・・・」と言って,はっきりと政府・自民党の意図するところをすべて指摘してやることはできますよ。かえってやりやすいのでは・・・・?感度のいい高校生はすぐに気がつきますよ。それに,SEALDsの情報発信がもっともっとみごとな力を発揮することになるでしょうね。もはや,若者たちにとっては,新聞もテレビも不要な時代に入っていきますよ。と西谷さん。

 ということは,いまの若者たちは,ものすごいことを学んでいることになりますね。文部科学省も政権与党も手も足も出せない「聖域」をフィールドにして,若者たちはとてつもなく大きな「力」をわがものとしつつあるのですから。とわたし。

 そういうことです。ですから,わたしも手抜きはできません。SEALDsの若者たちのあとを必死で追いながら,いま,自分にできることを全力で出し切る以外にないのです。と西谷さん。

 なんと謙虚な西谷さんだろう,とおもわず顔をじっとみつめてしまいました。

 このところ超過密なスケジュールをこなしていらっしゃることは,それとなく察してはいましたが,今日,たまたま,ちらりと耳にしたかぎりでも,わたしの想像をはるかに超えるとてつもなく多忙の日々を送っていらっしゃることが,よくわかりました。

 その発露が「森元,眠ってる?」という問いでした。このことばにすべてが物語られている,とわたしは直観しました。そして,凄い人と昼飯を食べているんだぁ,と。

 わたしの人生の終盤に,こんなさん然と輝く素晴らしい時間が待っていたとは・・・・。わたしは幸せ者です。わたしを取り巻くすべてに感謝したい,そん気持でいっぱいです。今回の術後の回復も,そんな流れのなかのひとつだったようです。ありがたいことです。まずは,西谷さんに感謝。そして,同席していた森元さんにも。
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