2015年8月7日金曜日

術後,初の遠出。神戸市外大で西谷修さんの集中講義を聴講。すっかり元気を取り戻す。

 8月5日の夕刻,エアコンの取り替え工事が終わるまで,猛暑日と熱帯夜に苦しめられ,心身ともに弱り切っていました。しかし,エアコンの力,恐るべし。たった一晩で,水分補給意欲も食欲もすっかり取り戻し,よし,これなら行けると判断し,神戸市外大に向かいました。

 いつものように新横浜駅で,権兵衛のおむすび2個とちらん茶を買って新幹線へ。久しぶりに朝からおいしくいただく。まもなく爆睡。眼が醒めたら名古屋を通りすぎていました。これですっかりからだに力がもどり,むつかしい本を取り出して読む元気もでてきました。

 新神戸駅では,わたしのことを気遣ってくれた竹谷さんが迎えにきてくれていました。想定外でしたので,ちょっとびっくり。あわてて,「どうしてここにいるの?」と尋ねてしまいました。すぐに,わたしの背負っているパソコン入りのザックを取り上げ,「こんな重いものを背負っていてはいけません」とお叱りを受けてしまいました。

 学園都市駅に着いたらちょうど12時。もう,腹が減っていて,すぐにそば屋さんへ。いつも注文する「鴨なんそば」を注文。おいしくペロリと食べて,その足で宿泊施設の支払いと鍵をもらって部屋へ。不要な荷物を置いて,すぐに大学へ。

 西谷さんは,わたしの顔をみるなり,「大丈夫ですか」と気遣ってくださる。今日になって,すっかり元気をとりもどしたことを短く報告。

 午後の3コマ。西谷さんの名講義を聞かせていただいて,さらに奮い立つようにしてこころというか,精神の元気がもどってきました。やはり,思い切ってでかけてきてよかった,とこころの底からおもいました。この授業を聞かせていただいただけで,もう,帰ってもいい,とおもうほどの充実した内容でした。

 話題は別に目新しいものではなく,西谷さん得意の「戦争論」の一端。それも,「テロとの戦争」の意味するところを,深く深く掘り下げて,そこに浮かびあがってくる思想・哲学的な新しい知の地平を,じつにわかりやすく説いてくださいました。西谷さんには『テロとの戦争』という著作もあり,改訂版も出たりして,すでに,何回も読んですっかり承知しているつもりでいました。

 しかし,昨日(6日)の講義はそうではありませんでした。疲労の極に達しているとおもわれるからだに鞭打つようにして,しだいにスイッチが入り,ボルテージも上がって,しかし,静かな小さな声を絞り出すようにして語りかけてくださいます。完全な西谷ワールドの出現です。つぎからつぎへと話の組み立てがおのずから立ち上がってくるような話術にささえられながら,その思想・哲学的な深みへと,耳を傾ける者の思考を誘ってくださいます。

 後半の話は,とくに,陶酔しながら聞かせていただきました。「ああ,やはり神戸まででかけてきてよかった」としみじみおもいました。こういう冴え渡った知の地平に触れることが,いかに,いまのわたしには良薬であることか,としみじみおもいました。内容については,また,機会を改めて紹介させていただくことにして,とりあえず,すっかり元気を取り戻した,というご報告まで。

 〔追記〕この集中講義のあとの,夕食には,「竹谷庵」なるスペシャル・カフェで「ローフード」のフルコースをご馳走になり,この食事もまた,わたしのからだには最高のプレゼントになったことも,今朝の目覚めのよさによって証明されています。これで,今日(7日)も一日,なんとか元気に過ごせそうです。ありがたいことばかりです。神戸はいいところ。
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