2011年3月12日土曜日

観測史上最大級の地震,被災地のみなさんのお見舞いを申しあげます。

 「マグニチュード8.8」,日本の観測史上最大級の地震,震度7という揺れ,建物の倒壊,津波,火事,孤立,原子力発電所・・・・。今朝からぞくぞくと新しい情報が入るにつれ,その被災の大きさにただただ唖然とするばかり。なにも手につかず,呆然と被災者のみなさんの大変さに思いを馳せています。発することばもありませんが,被災地のみなさんに,こころからお見舞い申しあげます。まずは,なによりも,一刻も早くライフ・ラインが確保されますことを・・・・。
 わたしのところにも,多くの方々から電話,メール,などでお見舞いのこころ・ことばがとどきました。ありがとうございました。昨日のブログにも対応してくださり,感謝しています。
 昨夜,遅く(12時近くに),田園都市線が開通したというニュースを聴きました。一瞬,これで帰宅できる,と安心しました。が,その前に開通した地下鉄線や私鉄線が大混乱をきたしているという情報がありましたので,深夜の混乱を避けて,事務所に宿泊することにしました。お蔭さまで,ライフ・ラインは大丈夫でしたので,食事をつくることもできました。簡易マットを敷いて,昼寝用の毛布をかぶって眠りました。神経が過敏になっているせいか,小さな余震にもハッと眼が覚めることがありましたが,なんとか眠りを確保することができました。
 わたしの親戚や友人・知人も,そんなに多くはありませんが,被災地域に住んでいます。いまのところ,まったく連絡はとれていません。とても心配しています。なんとか無事でいてくれれば・・・と祈るばかりです。

 こんなときに思い出すのは「雷電為右衛門」のこと。かれは,江戸に大火事があると,かならず現場に駆けつけ,被災者を激励して歩いた,という。そして,得意の力仕事を手伝って,真っ黒になって働いた,という。これも江戸時代の力士の仕事のひとつだったのだ。つまり,力士のもつ「霊力」を被災地の人びとに分け与えること,そのために,直接,声をかけ,力仕事を手伝うこと,こういう慣習行動が意味をもっていた。いまでも,赤ん坊を力士に抱いてもらうと丈夫な子に育つという信仰は生きている。お相撲さんの地方巡業のひとつの意味はここにある。ちびっこを集めて一緒に相撲をとって,ただ,楽しんでもらったり,相撲を普及させるだけではなく,力士のからだに直接触れることによって丈夫なからだになる,という期待も籠められている。
 日本相撲協会は,いまこそ,東北地方に力士全員を派遣して,救済活動に参加させてはどうか。それは単なる奉仕活動であるだけでなく,社会との接点をもつことによって,ひとりの人間として自立するための「教育」でもある。それこそが,八百長問題にたいする立派な「禊ぎ」になる,とわたしは考えるのだが・・・。
 被災地のみなさんと一緒になって,真っ黒になって汗を流し,力士としてのありのままの姿を知ってもらうこと。おすもうさんは,ほんとうにお人好しで,暢気な人が多い。みかけによらず心優しい人が多い。気立てがいい。そういうおすもうさんと直接触れ合うこと。こうして八百長問題の疑惑を晴らしていく以外に方法はない。そして,夏場所開催に向けて,力士全員が力を合わせて,その姿勢を示すこと。

 ついでに,楽天イーグルスも,仙台に集結して,奉仕活動に参加してはどうか。他のチームも参加してくるだろう。Jリーグも,行動を起こしたらどうか。
 勝利至上主義もいいが,ときには,人間中心主義に身をおくことの重要さを,身をもって示す絶好のチャンスではないか。スポーツマンは勝負師である前に,まずは,人間であること,ひとりの立派な人格者であることをめざしてほしい。それこそが,少年たちに夢と希望を与える最大のプレゼンスではないのか。

 ラジオをとおして流れてくる被災者情報を聴きながら,このブログを書いている。被災の実態が徐々に明らかになるにつれ,その規模の計り知れないものであることが,わたしのような者にもひしひしと伝わってくる。足手纏いにならなければ,わたしとて,馳せ参じたい。
 さきほどから,何回も,何回も,小さく揺れる余震を感じながら,日本国民が全力で立ち向かわなくてはならない一大事だ,とつよく思う。全国の官公庁をはじめ,企業もふくめ,ありとあらゆる団体・個人が力を合わせて人材と浄財をかき集め,救援活動を行う組織を・・・・。大学は学徒動員を・・・。とにかく,やれることからはじめるしか方法はない。

 このブログは終わりがない。千々に乱れるわたしのこころそのものだ。
 ひとまず,ここで切る。
 いま,また,小さな余震を感じている。


 
 

1 件のコメント:

まゆのほっぺ さんのコメント...

被災地への力士派遣賛成です。