わたしが物心ついたときから慣れ親しんできた朝日新聞さん,長い間,お世話になりました。わたしが中学生から高校生,そして大学生だったころの朝日新聞の毅然とした姿勢(是々非々が徹底していたと記憶する)が,いまや,その片鱗もみられなくなってしまいました。まことに残念です。わたしがこよなく愛してきた朝日新聞さんと,もうこれ以上は無理と判断しました。ごめんなさい。でも,最後に「ありがとうございました」とお礼をひとこと。
可愛さあまって憎さ百倍といいます。もう,我慢なりません。今日の夕刊。一面トップの記事。あきれはててものも申せません。朝日新聞さん,ほんとうに大丈夫ですか。おそらく,偏差値でいえばトップ・クラスの人たちが集まっている集団でしょう。その人たちが,いまの日本の置かれている状況を把握した上で,この記事をトップにもってきますか。これをトップ記事におくことの意味は重々承知の上で,デスクが決断をして,このような紙面になったとわたしは受け止めました。
風力発電は「赤字・故障 撤去も高額」で,自治体はあえいでいる,と。
誤解を避けるために,この記事の冒頭の書き出しだけは引用しておきましょう。
「原発に代わる自然エネルギーとして注目が集まる風力発電事業を手がける自治体が,想定外の逆風にさらされている。赤字続きで撤退を検討するところもあるが,一度回り出した風車は容易に止められない。」とある。
この文章を読んだだけで,怒り心頭に発しています。どうか,みなさん,この文章を何回も繰り返して読んでみてください。まことにレベルの低い企みが丸見えです。それも承知の上で,記者がこの文章を書いていることもわたしには丸見えです。つまり,この文章の背後にある意図を読み取れる読者は,ほんの少数である,ということを計算済みで書いている,ということです。つまり,確信犯です。だから,わたしは許せないのです。
これは明らかに「世論操作」でしかありません。もし,朝日新聞社のデスクが本気でそう考えているのであれば,もっとしっかりした根拠を提示していただきたい。一応,丁寧にも「都道府県別風力発電の設置基数」なる一覧表が掲載されている。その下には「日本における風力発電導入量の推移」という図表まで掲載されている。これはこれで,わたしにとってはとてもありがたい資料でした。なるほど,と納得する。
しかし,である。ご丁寧にも,つぎのような囲み記事まで掲載されている。ここはきちんと転載しておくべきでしょう。
見出しは「民間企業の支援に力を」とあって,「前東大総長の小宮山宏三菱総合研究所理事長(66)の話」として,つぎのようにある。
「自治体が啓発のために風力発電事業を手がける意義は薄れた。今後は大規模な事業に乗り出す民間企業の支援に力を尽くすべきで,地域住民との調整を担うなど行政にできることは多い。」
小宮山さん,貴方はいったいどこに目がついているのですか,とわたしは聞きたい。貴方の耳は正常に機能していますか,と。違うでしょう。貴方はわが身の保存のために,あやつり人形に徹しているだけでしょう。前東大総長ともあろう人が,このようなことを平然と発言するとは,わたしには信じられません。どうか,お願いです。あやつり人形にならずに,ごくふつうの人間として感じていることをありのまま言ってください。
この記事にはおまけがついていて,とても丁寧に,失敗した事例としていくつかの地方自治体の例が紹介されています。そして,どれをとってもどうにもならない状況ですよ,と書いた上で,とってつけたように「成功例」が紹介されています。しかし,よくよく読んでみると,この成功例もまた「限界」にきている,とご丁寧にもコメントしています。
あきれはてた手の入れようです。このまま記事を素直に読めば,ほとんどの人はみんな「なるほどなぁ」と納得してしまいます。それを期待してでっちあげた記事であることは,少しばかり「目利き」の読者なら,すぐに見破ります。もう,いい加減にしてください。わたしはもうこれ以上は我慢なりません。ですから,残念ながら,朝日新聞さんに「さよなら」を言わせていただきます。そして,こういう新聞社に購読料を払うこと自体が,日本の将来にとって「犯罪的」であるということに,遅きに失した感はありますが気づきました。
ということで,長年,購読をし,愛してきた朝日新聞社さんと「決別」することになりました。
今月一杯で,朝日新聞の購読を止め,来月からは「東京新聞」を購読することにしました。なにゆえに,「東京新聞」であるか,についてはまた機会をみてこのブログに書いてみようと思います。少なくとも,この2カ月は,朝日以外のありとあらゆる新聞に目をとおして,わたしなりに信頼のおける新聞の見極めをしてみました。その結論が,いまのところ「東京新聞」であった,という次第です。もちろん,よくよく読んでみたら違っていたということもあるかも知れません。少なくとも「脱原発」を明言し,終始一貫してその主張を貫いているという点では,まず,間違いはないだろう,と信じています。
わたしの愛した「朝日新聞」さん,長い間,ありがとうございました。そして,最後のお別れです。「さようなら」。
可愛さあまって憎さ百倍といいます。もう,我慢なりません。今日の夕刊。一面トップの記事。あきれはててものも申せません。朝日新聞さん,ほんとうに大丈夫ですか。おそらく,偏差値でいえばトップ・クラスの人たちが集まっている集団でしょう。その人たちが,いまの日本の置かれている状況を把握した上で,この記事をトップにもってきますか。これをトップ記事におくことの意味は重々承知の上で,デスクが決断をして,このような紙面になったとわたしは受け止めました。
風力発電は「赤字・故障 撤去も高額」で,自治体はあえいでいる,と。
誤解を避けるために,この記事の冒頭の書き出しだけは引用しておきましょう。
「原発に代わる自然エネルギーとして注目が集まる風力発電事業を手がける自治体が,想定外の逆風にさらされている。赤字続きで撤退を検討するところもあるが,一度回り出した風車は容易に止められない。」とある。
この文章を読んだだけで,怒り心頭に発しています。どうか,みなさん,この文章を何回も繰り返して読んでみてください。まことにレベルの低い企みが丸見えです。それも承知の上で,記者がこの文章を書いていることもわたしには丸見えです。つまり,この文章の背後にある意図を読み取れる読者は,ほんの少数である,ということを計算済みで書いている,ということです。つまり,確信犯です。だから,わたしは許せないのです。
これは明らかに「世論操作」でしかありません。もし,朝日新聞社のデスクが本気でそう考えているのであれば,もっとしっかりした根拠を提示していただきたい。一応,丁寧にも「都道府県別風力発電の設置基数」なる一覧表が掲載されている。その下には「日本における風力発電導入量の推移」という図表まで掲載されている。これはこれで,わたしにとってはとてもありがたい資料でした。なるほど,と納得する。
しかし,である。ご丁寧にも,つぎのような囲み記事まで掲載されている。ここはきちんと転載しておくべきでしょう。
見出しは「民間企業の支援に力を」とあって,「前東大総長の小宮山宏三菱総合研究所理事長(66)の話」として,つぎのようにある。
「自治体が啓発のために風力発電事業を手がける意義は薄れた。今後は大規模な事業に乗り出す民間企業の支援に力を尽くすべきで,地域住民との調整を担うなど行政にできることは多い。」
小宮山さん,貴方はいったいどこに目がついているのですか,とわたしは聞きたい。貴方の耳は正常に機能していますか,と。違うでしょう。貴方はわが身の保存のために,あやつり人形に徹しているだけでしょう。前東大総長ともあろう人が,このようなことを平然と発言するとは,わたしには信じられません。どうか,お願いです。あやつり人形にならずに,ごくふつうの人間として感じていることをありのまま言ってください。
この記事にはおまけがついていて,とても丁寧に,失敗した事例としていくつかの地方自治体の例が紹介されています。そして,どれをとってもどうにもならない状況ですよ,と書いた上で,とってつけたように「成功例」が紹介されています。しかし,よくよく読んでみると,この成功例もまた「限界」にきている,とご丁寧にもコメントしています。
あきれはてた手の入れようです。このまま記事を素直に読めば,ほとんどの人はみんな「なるほどなぁ」と納得してしまいます。それを期待してでっちあげた記事であることは,少しばかり「目利き」の読者なら,すぐに見破ります。もう,いい加減にしてください。わたしはもうこれ以上は我慢なりません。ですから,残念ながら,朝日新聞さんに「さよなら」を言わせていただきます。そして,こういう新聞社に購読料を払うこと自体が,日本の将来にとって「犯罪的」であるということに,遅きに失した感はありますが気づきました。
ということで,長年,購読をし,愛してきた朝日新聞社さんと「決別」することになりました。
今月一杯で,朝日新聞の購読を止め,来月からは「東京新聞」を購読することにしました。なにゆえに,「東京新聞」であるか,についてはまた機会をみてこのブログに書いてみようと思います。少なくとも,この2カ月は,朝日以外のありとあらゆる新聞に目をとおして,わたしなりに信頼のおける新聞の見極めをしてみました。その結論が,いまのところ「東京新聞」であった,という次第です。もちろん,よくよく読んでみたら違っていたということもあるかも知れません。少なくとも「脱原発」を明言し,終始一貫してその主張を貫いているという点では,まず,間違いはないだろう,と信じています。
わたしの愛した「朝日新聞」さん,長い間,ありがとうございました。そして,最後のお別れです。「さようなら」。
1 件のコメント:
私は同系の中日新聞を購読しています。
「『原発労働記』(堀江邦夫著,講談社文庫)をようやく読み終える。哀しい。」でコメントしましたが、下請契約の世界は無法地帯。
力のある親会社が優位な契約を結ぶことになります。
中日新聞は2年ほど前、トヨタの下請いじめをシリーズで採り上げていました。
この問題を他紙が採り上げたとは聞いていません。
私たち下請けの立場を代弁してくれ、痛快でした。
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