2013年1月5日土曜日

箱根駅伝・タスキを渡した直後の選手の安全確保を。

  駅伝の中継点では,しばしば信じられないことが起こる。

 たとえば,ラスト・スパートをきかせて中継点に飛び込んできたのにタスキを渡すべきつぎのランナーが待っていなくてウロウロする場面。しばらくして,つぎのランナーが飛び出してきて急いで受け取って走りだす・・・・。

 あるいは,タスキを渡した直後にそのまま倒れこむ選手。これはとても多い。それを幇助する補助員が慣れていないために,タイミングがずれてしまい,場合によってはとても危険な倒れ方をすることがある。

 また,タスキを渡したあと,だれも幇助にきてくれないのでひとりでふらふらと歩きながら倒れてしまう選手。場合によっては半回転して大の字に伸びてしまうこともある。そのあとで,補助員がやってくる。その補助員もこないのでチームのサポーターが飛び出してきて運び去ることも。

 タスキを渡したあとも元気で,走ってきたコースに向かって一礼しようとする選手を補助員が邪魔してしまい,かえってもつれ合ってしまうことも少なくない。とてもいいシーンなのにもったいない。

 3~4チームがほとんど塊になって中継所に雪崩込んでくる場合もある。こんなときは補助員は大変だ。その前に選手たちは激しく競り合ってきているので,みんな限界をこえた疲労困憊状態になっている。補助員も,他の補助員とぶつかって,選手と一緒に転んでしまうこともある。

 なかには,怪力の補助員がいて,選手が倒れこむ寸前に抱き留め,そのままひとりで抱き上げて選手控室まで運んでいくシーンも。これには思わず拍手である。

 よくよく観察していると,補助員はひとりの選手にひとりで対応し,コースの外まで誘導して,そこで大学のサポーターに引き渡すのが仕事になっているようだ。つまり,つぎに走ってくる選手のためにコースをできるだけ早く確保し,競技を安全に,効率よく運営するための工夫なのだ。しかし,補助員が選手と1対1で対応するには,相当の熟練さが必要なのだろう。みていて安心していられる光景の方が少ない。

 この情景は以前から気になっていたことだ。こういうところは来年に向けて,少しでもいい,改善できないだろうか。

 まずは,タスキを渡した直後の選手の安全を確保すること。補助員はなによりもさきに意識朦朧となって倒れそうな選手の腰に抱きつき,安全を確保してから,バスタオルをかけてやる,とか。ことし,みているかぎりでは,まずは,なによりさきにタオルを肩からかけようとしている。その上,ペットボトルも渡そうとしている。その間に,選手のからだは崩れるように倒れこんでいく。なんだか選手が補助員に押しつぶされているようにも見える。補助員には気の毒だが,疲れ切った選手を幇助するにはとても難しい熟練姓が要求されている。

 最悪の場合には,選手と補助員とが一緒になって倒れてしまい,もつれ合ったまま立ち上がることもままならず,コースを妨害してしまうことも起きている。やはり,補助員が二人がかりで一人の選手の世話をみる方が,選手の安全だけでなく,素早くコースの外に誘導することができるのではないか。これが,わたしの感想である。

 ひょっとしたら補助員の数が足りないのだろうか。この補助員はどういう人たちがやっているのだろうか。

 第89回東京箱根駅伝間往復大学駅伝競走 要項をネットで調べてみると,補助員に関して,つぎのようなことが書いてある。

 要項は全部で23項目にわたって,箇条書きに列挙されている。その20項目めの「その他」の2),3),4)につぎのようにある。とりあえず,引用しておくので,それぞれにご検討いただければ幸いである。

 2)本競技中の不慮の事故等については,主催者側で応急処置は行うが,その他の処置は各自(各校)で行うこと。なお,事故の結果等について,本連盟は責任を負わない。ただし,競技者,審判,役員については大会当日の災害保険に加入し,万が一の事故の場合に対応する。
 3)その他の事項については,当駅伝競走競技実施要項,並びに,当駅伝競走に関する内規に基づいて行う。
 4)出場校は本大会に補助員を10名以上出すこと。また,予選会に出場した大学は本大会に補助員を15名以上出すこと。詳細は各校に通知するのでそれに従うこと。

 以上である。おやおやと思わせる部分もあるが,あえて私見は述べないでおく。要項(あるいは,ルール)というものは,管理運営者の側からの視点が最優先されていて,もっとも大事な選手の側の論理は軽んじられているのが通例である。ここに大きな落とし穴があるということだけ,指摘しておこう。あとは,みなさんでお考えください。

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