2011年7月2日土曜日

電気予報ではなく,節電成果の報道を。

今日も気温は上がったが,曇っていたのでいくらか楽だった。それに風も吹いていたので,とても助かった。しかし,風向きがころころ変わるので,部屋の中にいると,窓から入る風はときどき止まってしまう。そのときは,小さなおもちゃのような扇風機の活躍だ。これは冬の暖房用に買ったものだ。床の冷たい空気を天上に向けて吹き上げ,天上の温かい空気を攪拌させるのが目的の扇風機。これを夏に使うとは思ってもいなかった。

これでも今日はいささか暑くて汗が流れた。仕方がないので,ずっとずっとむかし,エアコンもなかった時代の稲垣流「涼」のとり方を復活させた。家の中で机に向かってする仕事なので,だれ憚ることもない。上半身ははだか。下はステテコ。背中に濡れタオル。若かったころはこの濡れタオルがすぐに乾いてしまったが,今日やってみたら,いやはや何時間も乾かない。面倒がなくて嬉しいというより,なんだか寂しい。でも,この「涼」のとり方をしていると眠気まで追い払うことができる。一石二鳥だ。これで,これからの夏の対策もできた。

エアコンは夜の蒸し暑いときのために残しておこう。部屋を締め切ったまま,エアコンもつけずに頑張っていたお年寄りが熱中症で死んだというニュースがあった。そうか,頑張っているうちに死んでしまうこともあるのがお年寄りだ,と知る。わたしにもその資格が十分にある。もう,これからは,夜の眠りに関しては,わがままを通そう。

事務所では,パソコンを使っている間は電灯は要らない。午後7時になっても,いまは,部屋の灯りは不要。お茶を飲むためのお湯も,これまでは面倒だったので,チンで沸かしていた。しかし,3・11以後は,ガスで沸かす。風呂だけは,夜間電気でお湯がでるようになっているので,贅沢に入ることにしている。暑い夏は熱い風呂に限る。

今日も,事務所に到着するとすぐに汗が吹き出してくる。そのついでに,太極拳の稽古に入る。準備運動をかなり省略しても大丈夫だから。でも,膝を痛めてはいけないので,このあたりのアップだけは念入りにして,あとは省略。そして,ほぼ,40分。太極拳の世界に遊ぶ。終わると汗びっしょりである。そのまま,「〇〇の湯」というパウダーを入れた風呂に入る。これが結構,楽しめる。毎回,違う温泉の素を用いる。気分転換にはもってこいだ。そして,しっかりと頭のてっぺんから足の先まで洗う。たっぷりと汗を流して,さいごは水シャワー。これで気持ちも引き締まる。

7月1日から,官庁も企業も事業所も商店もみんな「15%」の節電に頑張っている(はずな)ので,わたしもささやかながら,やれることからやってみようと努力中。でも,わたしにとっては,なんのことはない,ほんの20年ほど前にライフ・スタイルを戻せばいいだけのこと。でも,便利さに慣れきってしまった「からだ」はわがままになっている。その「からだ」をなだめすかして,むかしの状態に引き戻していく。これもまた楽しいものである。自己のからだとの会話が,久しぶりにはじまる。時折,声に出して話しかけている。「おいっ,まだ,大丈夫か?」と。

世の中,みなさん,相当に,節電に努力されているはずだ・・・と想像している。しかし,どのくらいの節電が可能となっているのか,インターネットを調べないとわからない。そのインターネットも「電気予報」などということには熱心であるが,「節電成果」については,なぜか,熱意が感じられない。そこに,なにかが働いている,などとわたしなどは勘繰ってしまう。そう,「節電」をお願いしつつ,じつは,あまり熱心に「節電」されては困る企業の影の「力」が,こんなところにまで及んでいるのか・・・と。そう,戦時中の大本営ほどの「力」がある・・・とも聞いていますので。

わかりやすく,天気予報のとなりに昨日の「節電成果」をグラフと数字でわかりやすく示してほしい。そうすれば,今日の努力目標が定まる。意欲も湧く。そうして,この夏を乗り切るための心構えもできてくる。

しかし,なぜか,この「節電成果」を公表することに,新聞もテレビも積極的ではない。しかし,いまのわたしたちにとっては,ぜひとも知りたい情報であり,努力目標でもある。にもかかわらず,そのような情報が流れない。なぜ,このようなことが起きるのか,とくとお考えください。このようにして,わたしたちは,いまもみごとに情報コントロールされているのです。こんなことがなにげなく行われているということだけは,忘れないようにしましょう。

わたしは,昨日の「節電成果」を知りたい。てっとり早く。天気予報よりも,知りたい。

〔追記〕
東京新聞には「電力の情報」という囲み記事があり,前日(1日)の「電力使用状況」が棒グラフになっている。一時間ごとの推移が棒グラフになっていて,キロワット数も書いてある。その隣には「最大供給力」4660万kw,「予想最大電力需要」3650万kw,とありピークは午後2時台,という予報が書いてある。これはとてもありがたい。インターネットで追跡しなくても済む。一目瞭然。その隣には「節電の工夫」という囲みがあり,「打ち水でエアコン控える」とある。幼いこどもたちが桶の水を撒いている写真まで載っている。この写真だけで「涼」を呼んでいる。
ちなみに,7月1日(金)のピークは午後1時台で,使用量は4170万kw。供給電力5100万kwの81.8%。「やや余裕」という判定までしてある。1日は相当に暑い日だったのに,この程度で収まっているということは,相当に「節電」努力があったということだ。
こころを引き締めていけば,この夏は大丈夫だ,とわたしは確信する。同時に,安心も。

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