2011年7月28日木曜日

「自民個人献金72%電力業界」(信濃毎日新聞)という記事をどう読みますか。

昨日の太極拳の稽古の折に,兄妹弟子のKさんが「信濃毎日新聞」(7月23日)の切り抜きをもってきてくださった。それによると,自民党政治資金団体「国民政治協会」本部がまとめた2009年度分政治資金収支報告書を,共同通信が調べてわかったこととして「個人献金額の72.5%が東京電力など電力9社の当時の役員・OBらによる」と報じている。おまけに,「現職役員の92.2%が献金していた実態も判明した」という。

あわてて,朝日・読売・毎日の3社ではどんな扱いになっているかとおもって調べてみたが,わたしの調べた範囲では,どこの社も「ひとこと」も触れてはいない。ということは,共同通信社の調査結果として,各地方の新聞社に配信された記事らしい。それにしても,共同通信を中心とする地方紙が,いま,とても歯切れがいい。その点,中央の3紙は情けない。ここにも,電力業界との癒着がとりざたされている実態が浮かび上がってくる。わたしの個人的な印象としては毎日はやや救いがあるが・・・。(近くの地域の図書館に行くと,各種の新聞が見られるので,ときおりでかけてはチェックを入れている。)

それにしても,これまでの原発を「国策」という名のもとに推進してきた自民党の個人献金の72%が電力業界によって占められていたというこの事実に,いまさらながら唖然とするほかはない。しかも,現職役員の92.2%が献金していた,という話にいたっては,もはやどうしようもないという憤りさえおぼえる。独占の公益企業たる電力業界が,当時の政権党を長期にわたって,意のままに動かしてきたことが実証されたようなものだ。

しかも,その延長線上に,いまもある。なぜなら,現政権党の民主党にも,自民党時代に原発推進の中枢にいた与謝野馨君をはじめとする多くの議員がいる。それ以外の議員ですら,「脱原発」をひとこともいえないどころか,カン君がそれをひとこというと必ず抑え込む力となって貢献している。その意味では,自民党も民主党も一蓮托生,電力業界の「支配下」にあることは,もはや疑いようもない。

しかも,その「金」のでどころは,われわれの支払う電気料金だ。ヨーロッパ諸国のほぼ2倍に相当する電気料をとられている。その理由が,なんと原発推進と政治献金にあったとは・・・。わたしたちは好むと好まざるとに関係なく,みんな電気料金を支払うことによって,気がつけば原発推進に大いなる貢献をしていたことになる。いま,「反原発」と叫んでいても,毎月支払う電気料金は「原発推進」に使われている。このやり場のない憤り。これを忘れてはならない。

やはり,独占の公益企業からの脱出が大きなテーマとなってくる。電力の発電と送電の区分も必要となってこよう(ヨーロッパでは,それが当たり前となっている)。あくまでも,独占でいくのなら,国営にすべきではないのか。この話は,また,いつか別の項目を立てて考えることにしよう。

「金」の欲しい議員さんは,みんな「原発推進」派。しかし,「命」を守りたい国民は,みんな「脱原発」派。経済優先を説く人もみんな「原発推進」派。健康不安に怯える国民はみんな「脱原発」。とても,わかりやすい構図がしだいに浮かび上がってきている。

それをなんとしても混沌状態にしようとする評論家という人たちも暗躍しはじめた。「わたしは脱原発でも原発推進でもない」と平気で嘯く連中のことだ。しかも,きわめて著名な学者・研究者・評論家諸氏。そういう人たちに限って,インテリぶりたい愚かな若者たちが群がる。トンカチを持っていって頭をぶん殴ってやりたい。あるいはまた,素晴らしい哲学者だとおもっていた人が,じつは,「原発推進」派で,その一方で,人間の「命」のかけがえのなさを自著に書いていたりする。あんたは「アホか」と直接声をかけたくなる人も意外に多いことに気づき,これまた唖然としている。

他人の「命」を犠牲にしていることには眼をつむって(ひょっとしたら,気づいていないのかもしれない),とりあえず,自分の「命」に別状がなければそれでよしとする人たち。おまけに,「放射能なんて大したことない」と豪語してはばからない人。みんな「原発推進」派。無責任な人たち。もっと悪い奴もいる。「節電」の名のもとに,電灯も暗くし,エアコンも止めて,まことに劣悪な条件のもとで労働を強いている企業主。従業員を犠牲にして金儲けを企んでいる。最低必要限度の電力は使っていいのに。たかが15%の節電のはずが,過剰な節電を徹底させて利益を企む最低の企業主がいる,と聞いてわたしはこれまた唖然としてしまう。

上が上なら,下も下。でも,そこからつぎの時代への一歩を踏み出すしかないのだ。そのためには,まずは,わたしたち一人ひとりが支払っている電気料金の行方をしっかりと見極めることからはじめよう。そこから一つひとつ考えを立ち上げるしか方法はないのだから。
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