2012年4月11日水曜日

阪神タイガース,ついに打線に火がつく。これで波に乗れるか。

ことしの阪神タイガースはオープン戦から打線も投手陣もふるわず,ああ,ことしも「ダメとらか」と諦めかけていた。しかし,リーグ戦が開幕してみると投手陣が踏ん張って,予想以上の成績を残してきた。そして,昨日(10日),ようやく打線に火がついた。これでよし。

阪神タイガースが優勝するときは,投打がうまくかみ合ったときだ。当たり前といえばあまりに当たり前。どのチームだってそうだ。しかし,阪神が優勝するときの打線はことのほかみごとだった。前半にリードされていても,後半でゲームをひっくり返した。だから,投手は安心して投げていた。3点くらいまでは取られてもいい,と。それ以上の点をかならず取ってくれると信じていた。その投手の心理的な余裕が,好投にもつながった。

そのパターンを早く身につけることだ。だが,ことしの開幕から打線が貧困。かろうじて投手陣の気迫がゲームをなんとか勝ちにつなげてきた。しかし,こんな調子では投手陣がつぶれてしまう。打線が好調であるというところを,早めに実証しなくては・・・・。そして,相手チームにプレッシャーをかけないといけない。相手の打線が焦ってくれれば,こちらの投手陣も楽になる。

そんな試合が,ついに昨日,実現した。首位を走っていた広島を大差で破った。10対2。この結果はちょっとできすぎ。しかし,相手の得点を3点以内に抑えて,あとは打線がそれをオーバーする,という理想的な勝ちパターンの礎ができた。この経験を自信につなげていけば,投打がかみ合う優勝チームができあがっていく。まだ,開幕したばかりだ。しかし,この時期だからこそ,早めに勝ちパターンを身につけることが大事だ。勝ち癖を身につけること。

中軸の3番鳥谷以下,新井,ブラゼル,マートン,金本が4,5,6,7番を打つ。この打線の鍵を握るのは金本だ。7番の金本に当たりがでてきたら,手に負えなくなる。なぜなら,金本の前にランナーを出さない,というピッチングが相手投手に要求されるようになるからだ。それにしても,この豪華な打線に5人の名前が並ぶ。それでいて,関本も城島も控えに待っている。だれが不調でも,すぐに穴埋めはできる。そこに,若手の平野,柴田,大和,俊介らが台頭してきている。

投手陣も福原が久しぶりに戻ってきた。ことしはやってくれそうだ。岩田が,この間は誤算だったが,当然,修正して出直してくるだろう。外人の投手たちがいい。みんなが足並みを揃えて切磋琢磨してくれれば,おのずから優勝を目指すことのできるチームができあがってくる。そのきっかけに,昨日(10日)の試合がなってくれれば・・・・。

キャッチャーの藤井が危険球を顔面に受けて,「精密検査が必要」という。いささか心配。小宮山の奮起を待ちたい。ここで城島がマスクをかぶれないのが残念。かれの膝はそんなに悪いということか。一刻も早い全快を祈りたい。少なくとも,交代でマスクがかぶれるところまででも・・・・。

心配だった和田新監督の采配がうまく回りはじめたように見える。チームワークのいい,バランスのいいチームを目指してほしい。とにもかくにも,中日と並んで首位だ。ペナントレースははじまったばかり。でも,スタートの切り方は大事だ。この勢いを上手に維持すること。それいけワッショイだ。

それにつけても『東京新聞』には参った。阪神が大勝したのに,小さな活字で「阪神15安打大勝」の見出しで,記事はたったの10行だけ。中日が引き分けだったにもかかわらず,大きく扱われるのは仕方がない。相手が巨人だ。『東京新聞』としてはヤクルト対DeNAの方が大事なのだ。阪神・広島戦は,関東の人間にとってはどちらでもいいらしい。これは大いなる誤算であった。『東京新聞』にお願いだ。関東にも阪神タイガースファンは多いということを,しかも熱烈なファンが多いということを念頭において記事を書いてほしい。

さあ,阪神の中軸打線に注目だ。かつてのダイナマイト打線(こんな時代があった)を彷彿とさせるような,大暴れを期待したい。チーム打率のよさには定評があるのだから。

以上,「トラ吉のひとりごと」まで。

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