2012年5月31日木曜日

「関西連合」というのは,そんなにヤワな団体だったのか。大いなる失望。

いったい全体,「関西連合」になにがあったのか。あれほど堅固に「脱原発依存」を主張しつづけてきたというのに・・・・・。一夜にして,これか?!

政治は一寸さきは闇だという。この一寸の間に,なにが起きたというのだ。しかも,一気に,全首長が雁首を揃えてコロンと転んでしまった。わけがわからない。ハシシタ君にいたっては,その最終会議に出席もしていない。もはや,出席する意味もない,とでもいうように。

いったい,どこで,どのような計算・打算が働いたのか。
永田町がだらしなくて,頼りにならない,と失望していたので,ようやく「まともな」ことを「きちん」と発言し,行動する「関西連合」に大いに期待をしていた。そして,ここが頑張ってくれれば,原発の再稼働はそんなにかんたんにはいかないだろう,と。

いわば,脱原発依存に向けて舵を切るための「天王山」の闘いが展開している,と受け止めていた。だから,もっともっと庶民感覚にもとづく「まともな」主張を展開して,永田町にプレッシャーをかけてくれるものと楽しみにしていた。

いよいよ時間切れで,ドジョウ君も断末魔の声をあげるのではないか,と。そして,国民の大多数の意向を受けた「まともな」政治をとりもどしてほしい,と。

しかし,この土壇場での大逆転,いやいやこれは謀叛だ。いったい,だれに,どのような毒薬を盛られてしまったのだろうか。政界には魑魅魍魎が跋扈しているという。しかし,首長の一人ずつが,その魑魅魍魎に匕首でも突きつけられて,なし崩し的に順番に落ちていくのなら,まだわからないわけではない。そうではないのだ。まったく,一瞬のできごとだったかのように,まるでオセロ・ゲームのように(とわたしは感ずる)。

原子力ムラの一斉攻撃が,政治の背後ではじまっている,というような噂もないわけではない。しかし,その程度では,「関西連合」が枕をならべて討ち死にするとは思えない。

ひょっとしたら,ハシシタ君の時間稼ぎのための陰謀ではなかろうか,と思ったりする。既成政党から政権を奪取するには,まだまだ,準備の時間が足りない。この「関西連合」をまるごと抱き込んで,既成政党に太刀打ちできるだけの基盤をつくりたい。つまり,「事実上容認」しつつ,条件付きの「条件」を小出しにつきつけながら,時間をかけて政権党をゆさぶり,民意を惹きつけ,その上で「選挙」に持ち込む・・・というような・・・・。

水面下では,わたしたちの想像を絶するような「駆け引き」がなされているに違いない。イシハラ,コザワ君だけではなく,民主党の若手大物をふくむ日和見主義者たち,あるいは,ワタナベ君やタロウ君や,一部の評論家たちもふくめて,どんな「駆け引き」がなされているのか,わかったものではない。まったくありえないような選択肢もそこには隠されているのかも知れない。しかも,日替わりメニューのように変化しながら・・・・。

いずれにしても「関西連合」の,この転び方は,わたしにはまったく理解不能だ。

こんなことが起こるのだとしたら,いよいよもって,わたしたちは,わたしたちの民意を「きちん」と受け止めて行動してくれる政治家を,身近なところから創出する以外にはない。これまでの政治家は,みんな手垢によごれた,節制もくそもない,欲望の固まりみたいな人間ばかりだ。だから,かれらは目の前の利害・打算に明け暮れる。表面では隠しつづけながら・・・・。

そういえば,栃木県選出の民主党の代議士(名前を忘れた)で,選挙公約と違うと言っていちはやく民主党を離党した人がいたではないか。かれのような人をこそ,国民はもっともっと押し立てていく努力が必要だ。そういう人は少なからずいるはずだ。

「命よりカネの方が大事」という政治家の一覧表でもつくって,新聞で一人ずつ俎上に載せて,書き立ててほしい。そんな根性も,もはや,いまどきの新聞記者には消え失せてしまっているのだろう。情けないことではあるが。

これで政界はますます昏迷の色を強めていく。これは政界大再編の予兆なのか。まるで,富士山が噴火を起こす予兆であるかのように。

しばらくは,政界から眼が離せない。
なにが起きても不思議はない,そういうところに追い込まれてしまった。
いまこそ,国民がみんなで眼を光らせて,監視しつづけなければならない。
そして,「脱原発依存」の声を挙げつづけなくてはならない。
ほんとうの「天王山」はこれからだ。

0 件のコメント: