鷺沼の事務所で,毎日,昼食をつくって楽しんでいる。ほとんど休むことなく事務所に通っているので,だいぶ上達した。大学の仕事をリタイアしてからだから,4年目に入る。だいぶ手際もよくなってきた。子どものころから台所仕事は嫌いではなく,むしろ喜んで母親の手伝いをしていたので,だいたいのことはわかっている。しかし,結婚してからは手を出さないことにした(手を出すなと忠告してくれた友人がいた)。だから,長いブランクがあった。でも,なんとかなるもので,いろいろ工夫をしながら,わけのわからないものをつくって食べている。
この昼食の準備中と食事中に,ラジオを聞いている。それが「エイト・ワン・ポイント・スリー,ジェイ・ウェーブ」である。「81.3」。「Jウェーブ」という名の局の放送だ。聞いたことのある人はすぐにわかると思うが,「エイト・ワン・ポイント・スリー,ジェイ・ウェーブ」というセリフには音楽の曲がついていて,ちょっとした区切りのときに何回もくり返し流れてくる。しかも,いくつものヴァージョンがあり,つぎつぎに新しいヴァージョンが登場する。すっかり耳になじんだな,と思っているとまた新しいヴァージョンの曲が流れてくる。最近では,本格的なクラシック調のものまで登場してきて,なかなか楽しい。
まず最初は,この音楽の部分が気に入って,この局の放送を聴くようになった。しかし,よく聴いていると,とても語りのソフトな,それでいて情感豊かな,しかも,とても賢い(頭の回転のいい)お姉さんが何人か交代で担当していることがわかり,注目して耳を傾けるようになった。さらに,驚いたことに,この頭の回転のいいお姉さんたちのほとんどがパイリンがルであることがわかった。
まず最初は,この音楽の部分が気に入って,この局の放送を聴くようになった。しかし,よく聴いていると,とても語りのソフトな,それでいて情感豊かな,しかも,とても賢い(頭の回転のいい)お姉さんが何人か交代で担当していることがわかり,注目して耳を傾けるようになった。さらに,驚いたことに,この頭の回転のいいお姉さんたちのほとんどがパイリンがルであることがわかった。
最初のうちは,日本語をしゃべるお姉さんと,英語をしゃべるお姉さんの二人が担当していると勝手に思っていた。しかし,同一人物が日本語も英語もしゃべっていることがわかり(つまり,ほとんどまじめに聞いてはいなかったということ),それからにわかに興味をもちはじめた。でも,このお姉さんたちのしゃべる英語はほとんど聞き取れない。どうやら完璧なネイティーブらしい。それにしては,日本語がうますぎる。こちらも,まさに,ネイティーブだ。が,しばらくこのお姉さんたちの英語を聞いているうちに,少しずつ聞き取れるようになってくる。となると,もう,嬉しくてうれしくて,まじめに耳を傾けるようになる。
そして,さらに驚いたことには,「脱原発」のスタンスをきちんともっていて,語りの軸を構築している。しかも,ほとんどがアドリブで語っている。聴きはじめのころは,近く来日することが決まったアメリカの歌手に電話をつなげて,直接,インタヴューをしているのを聴いて,まずは,驚いた。芸能関係に詳しいお姉さんたちだ,と自分で納得していた。しかし,である。「3・11」以後には,フクシマの原発の設計に従事したことのあるエンジニアというアメリカ人と,やはり,電話で直にやりとりをしているのを聴いて,これまたかなり踏み込んだインタヴューをしているのにびっくり。
セリフの決まっているニュース,道路情報,天気予報,などは,別のお姉さんが登場して,そのつど,読み上げている。このときが,短い休憩時間らしい。ひといき入れてくると,コーヒーを飲んできたとか,タバコを吸ってきたとか,と雑談を挟む。しかも,コーヒーやタバコの効能まで述べる。そのスタンスから,「経済と命と,どちらが大切か」と語りかけてくる。この自由闊達さがなんともいい。
この間,ちらりと聴こえてきた話によれば,ひとりのお姉さんは,そのむかし,某テレビ局のアナウンサーをしていたが,あまりの「ことば(用語)」と「語りの内容」の締めつけが強くて,こんな仕事は人間のやることではないと見切りをつけて,こちらのラジオに移ってきた,とのこと。テレビではロボットだったが,いまは,人間になれた,と吐露。
つまり,この人たちはアナウンサーではないのだ。いわゆるフリーランスであり,パーソナリティなのだ。自分の立場(人生観,思想)をはっきりと打ち出し,語りのうまさとバイリンガルと人間性を売りに,独立独歩の道を歩いている。つまり,逃げも隠れもしない,ひとりの人間としてつねに勝負にでている。だから,じつによく勉強していることが伝わってくる。まず驚くのはその情報ネットワークの広さと密度の濃さである。しかも,本をたくさん読んでいる。しかも,哲学書まで。「わたしの理解では,ニーチェは・・・・」という調子で語りはじめることもある。
ラジオのパーソナリティに注目すべし。
これが,今日のブログの結論。
セリフの決まっているニュース,道路情報,天気予報,などは,別のお姉さんが登場して,そのつど,読み上げている。このときが,短い休憩時間らしい。ひといき入れてくると,コーヒーを飲んできたとか,タバコを吸ってきたとか,と雑談を挟む。しかも,コーヒーやタバコの効能まで述べる。そのスタンスから,「経済と命と,どちらが大切か」と語りかけてくる。この自由闊達さがなんともいい。
この間,ちらりと聴こえてきた話によれば,ひとりのお姉さんは,そのむかし,某テレビ局のアナウンサーをしていたが,あまりの「ことば(用語)」と「語りの内容」の締めつけが強くて,こんな仕事は人間のやることではないと見切りをつけて,こちらのラジオに移ってきた,とのこと。テレビではロボットだったが,いまは,人間になれた,と吐露。
つまり,この人たちはアナウンサーではないのだ。いわゆるフリーランスであり,パーソナリティなのだ。自分の立場(人生観,思想)をはっきりと打ち出し,語りのうまさとバイリンガルと人間性を売りに,独立独歩の道を歩いている。つまり,逃げも隠れもしない,ひとりの人間としてつねに勝負にでている。だから,じつによく勉強していることが伝わってくる。まず驚くのはその情報ネットワークの広さと密度の濃さである。しかも,本をたくさん読んでいる。しかも,哲学書まで。「わたしの理解では,ニーチェは・・・・」という調子で語りはじめることもある。
ラジオのパーソナリティに注目すべし。
これが,今日のブログの結論。
0 件のコメント:
コメントを投稿