わたしの親しい友人の奥さんが,夜中に咳き込んで,それが原因で脊椎にヒビが入り,入院したという。そういえば,そのむかし,わたしの住んでいた村のおじいさんが,クシャミをして肋骨を骨折して,話題になったことがある。70歳を超えるとなにが起こるかわからない。
その友人の話を聴いてみると,こんな経緯があったという。
もう,2週間ほど前から,ときおり,激しく咳き込むことがあり通院していた。風邪ではないということで,咳止めの薬を服用していた。しかし,その薬がほとんど効いていなくて,定期的に,激しく咳き込んでいた。薬を変えてもらったらどうだろうと考えていた矢先のできごとだった。それまでにも,何回もあったように,夜中に,激しく咳き込んだ。「痛いっ!」と悲鳴を上げたので,友人は驚いて眼が覚め,どうしたのかと聴いてみると,背中が痛いという。
咳き込むことと背中が痛いの因果関係がわからないので,じっと安静にしていれば治るだろうくらいに思っていた。ところが,朝,目覚めたあとも背中の痛みはとれていない。それどころか,咳き込むたびに痛みは激しくなる。仕方がないので,近所の外科で診てもらった。レントゲン検査ではなんの異常もないので,しばらく様子をみましょう,ということになった。しかし,翌日になっても,痛みはまったく納まらないどころか,咳き込むたびにますます痛くなる。
もう一度,外科に駆け込む。そうしたら,変ですねぇ,ということでMRIで精密検査をしてみましょう,ということになった。その結果,脊椎の第13番目と第14番目にヒビが入っていることが判明。手術をするほどではないが,安静が第一なので入院を薦められたそうだ。しかし,奥さんは,旦那をひとりにしておくことはできないと考え,自宅で安静にする方法を選んだ。
それを聴いた旦那(つまり,わたしの友人)が,少しばかり骨折についての知識・経験があるものだから,それはまずいと判断して,入院することを薦めた。しかし,奥さんは,食事は?洗濯は?掃除は?ごみ捨ては?と気がかりでならない。そこで,旦那は一喝。そんなことぐらい,なんとでもなる,余分な心配はするな。
ということで,入院することになった,という。
咳き込んだくらいで,脊椎骨折なんてあるのだろうか,と友人。いやいや,クシャミをして肋骨骨折した人がいた,とわたし。えっ,そんなバカな?,と友人。ウソみたいなほんとうの話だよ,とわたし。
骨粗鬆症という名前はいまではもう広く認知されているが,むかしは聴いたことがなかった。しかし,お年寄りになるとよく骨折するから気をつけなくては・・・とは聴いていた。バスから降りたときに大腿骨を骨折したとか,躓いて転んだ拍子に手をついたら前腕骨折したとか,むかしから,お年寄りの骨折はよく聴いている。しかし,そんな話は自分とは関係のない,みんな遠い話だと思っていた。が,そうではない。身近に起きていることを知って,気をつけなくては,と思う。
友人の奥さんは,とりあえず,一週間の入院だそうな。でも,咳き込むことを制御しないと,脊椎のヒビはますますひどくなっていくのではないか,と友人は心配している。こうなると内科と外科の連携が必要になってくる。そのあたりのことはどうなっているのか,あまり,突っ込んで聞くわけにもいかないので,黙っているが・・・・。もちろん,賢明な友人のことだから,さっさと手を打っていることだろう。
食事はどうするんだ,と聴いてみる。すると,台所に立つことは嫌いではない。この際だから,自分で好きなものを料理してみようかと思っている,という。それは,見上げた心構えだ,とわたし。ぜひ,そうした方がいい,とも。まあ,ふだんはなにもしないらしい友人だが,なかなか器用な人だから,やればなんでもできそうだ。新たな自己形成をするには,いいきっかけだ。大いに励むべし,とわたし。うん,面白そうだよな,と友人。
まあ,怪我の功名ということもある。そうなることを祈ることにしよう。
それにしても,咳き込んだだけで脊椎にヒビが入るとは・・・・。とても他人事とは思えない。気をつけなくては・・・としみじみ思う。かといって,どうすればいいか,ということになるととんと無知。まずは,この無知と向き合うことからはじめなくては・・・,とわたし。
友人の奥さんが無事に退院されることを祈るのみ。
その友人の話を聴いてみると,こんな経緯があったという。
もう,2週間ほど前から,ときおり,激しく咳き込むことがあり通院していた。風邪ではないということで,咳止めの薬を服用していた。しかし,その薬がほとんど効いていなくて,定期的に,激しく咳き込んでいた。薬を変えてもらったらどうだろうと考えていた矢先のできごとだった。それまでにも,何回もあったように,夜中に,激しく咳き込んだ。「痛いっ!」と悲鳴を上げたので,友人は驚いて眼が覚め,どうしたのかと聴いてみると,背中が痛いという。
咳き込むことと背中が痛いの因果関係がわからないので,じっと安静にしていれば治るだろうくらいに思っていた。ところが,朝,目覚めたあとも背中の痛みはとれていない。それどころか,咳き込むたびに痛みは激しくなる。仕方がないので,近所の外科で診てもらった。レントゲン検査ではなんの異常もないので,しばらく様子をみましょう,ということになった。しかし,翌日になっても,痛みはまったく納まらないどころか,咳き込むたびにますます痛くなる。
もう一度,外科に駆け込む。そうしたら,変ですねぇ,ということでMRIで精密検査をしてみましょう,ということになった。その結果,脊椎の第13番目と第14番目にヒビが入っていることが判明。手術をするほどではないが,安静が第一なので入院を薦められたそうだ。しかし,奥さんは,旦那をひとりにしておくことはできないと考え,自宅で安静にする方法を選んだ。
それを聴いた旦那(つまり,わたしの友人)が,少しばかり骨折についての知識・経験があるものだから,それはまずいと判断して,入院することを薦めた。しかし,奥さんは,食事は?洗濯は?掃除は?ごみ捨ては?と気がかりでならない。そこで,旦那は一喝。そんなことぐらい,なんとでもなる,余分な心配はするな。
ということで,入院することになった,という。
咳き込んだくらいで,脊椎骨折なんてあるのだろうか,と友人。いやいや,クシャミをして肋骨骨折した人がいた,とわたし。えっ,そんなバカな?,と友人。ウソみたいなほんとうの話だよ,とわたし。
骨粗鬆症という名前はいまではもう広く認知されているが,むかしは聴いたことがなかった。しかし,お年寄りになるとよく骨折するから気をつけなくては・・・とは聴いていた。バスから降りたときに大腿骨を骨折したとか,躓いて転んだ拍子に手をついたら前腕骨折したとか,むかしから,お年寄りの骨折はよく聴いている。しかし,そんな話は自分とは関係のない,みんな遠い話だと思っていた。が,そうではない。身近に起きていることを知って,気をつけなくては,と思う。
友人の奥さんは,とりあえず,一週間の入院だそうな。でも,咳き込むことを制御しないと,脊椎のヒビはますますひどくなっていくのではないか,と友人は心配している。こうなると内科と外科の連携が必要になってくる。そのあたりのことはどうなっているのか,あまり,突っ込んで聞くわけにもいかないので,黙っているが・・・・。もちろん,賢明な友人のことだから,さっさと手を打っていることだろう。
食事はどうするんだ,と聴いてみる。すると,台所に立つことは嫌いではない。この際だから,自分で好きなものを料理してみようかと思っている,という。それは,見上げた心構えだ,とわたし。ぜひ,そうした方がいい,とも。まあ,ふだんはなにもしないらしい友人だが,なかなか器用な人だから,やればなんでもできそうだ。新たな自己形成をするには,いいきっかけだ。大いに励むべし,とわたし。うん,面白そうだよな,と友人。
まあ,怪我の功名ということもある。そうなることを祈ることにしよう。
それにしても,咳き込んだだけで脊椎にヒビが入るとは・・・・。とても他人事とは思えない。気をつけなくては・・・としみじみ思う。かといって,どうすればいいか,ということになるととんと無知。まずは,この無知と向き合うことからはじめなくては・・・,とわたし。
友人の奥さんが無事に退院されることを祈るのみ。
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