2013年4月15日月曜日

マンション管理組合の理事に当選(抽選)。住棟副委員長に(抽選)。ことしはこういう流れの年らしい。

 溝の口パークシティ。現在,1,103戸が暮らす巨大マンション。もともとは東芝工場の跡地で,それをそっくりマンションに仕立て直したという。築30年を経過。いま,排水管の取り替え工事の真っ最中。メンテナンスがしっかり行われてきているので,マンションとしての評価は高い。しかも,溝の口の駅に近いので,住む場所としては便利で,しかも快適。

 田園都市線は都心を横断する地下鉄・半蔵門線に連なり,さらに東武東上線が相互乗り入れをしているので,東西の移動にはまことに便利。都心の拠点となるターミナル駅に接続しているので,都内を走る地下鉄のほとんどのラインに乗換が可能。自家用車は不要の場所。加えて,溝の口はJR南武線が走っている。これは川崎から立川まで南北を走る貴重な線。東京は東西に走る私鉄はいくらでもあるのだが,南北を結ぶ電車がない。その点でも,ここ溝の口は恵まれている。羽田空港へも約1時間で行ける。東京駅も50分。新横浜までは40分。高尾までも約1時間。

 条件を数えてみると,移動するのもまことに便利。こんなロケーションのマンションに暮らしてすでに15年。どういうわけか,毎年行われる管理組合と自治会の理事抽選会では,はずれ籤を引き当て,15年間,なにもしないで居心地よく暮らしてきた。が,ことしの3月に行われた理事抽選会ではみごとにあたり籤。幸か不幸か,めでたく初めての理事に就任。

 75歳以上の人は理事を辞退することもできると聞いていたが,抽選日は75歳になる一週間前。任期は4月からなので,立派な75歳。しかし,これまでなにもしないままお世話になりっぱなしで,年齢を理由に逃げるのは,自分としては納得がいかないのでお引き受けすることにした。少々,惚けがはじまっているが,からだはいたって健康。迷惑をかけない程度に,なんとか住民としての義務をはたすことができれば,という次第。

 で,昨日(14日),次期理事会の新役員を決定するミーティングがあった。長年,住んでいるが,初めてみる顔ばかり。もっとも挨拶を交わすのは,同じ棟の住民で,偶然,エレベーターで何回も顔を合わすことのあった人だけだ。隣の人とは,留守のときの宅急便の代理受取人をお互いに引き受けることがあるので,失礼にならない範囲で挨拶は交わす。が,それ以上ではない。

 さて,初めて顔を合わす人がほとんどのミーティングで,どうやって新役員を決めるのかと思っていたら,不思議にすんなりと決まっていく。司会・進行は現理事長さんをふくむ4役の人たち。ひととおり,理事会の組織や業務についての説明があり,いよいよ,理事長と住棟委員長と監事2名の選出に入る。

 いきなり,理事長さんから指名があり,理事長をやってくれませんか,という。まったく予期せざるできごとに,びっくり仰天。個人情報はなにもないはずなので,たぶん,自己紹介のときに75歳と白状してしまったことによる表敬のご挨拶だったのか,と推測。あわてて,せめて60歳代の後半だったら気力・体力もまだ残っていたが,いまは,どう考えてみても理事長の大役を大過なくはたすだけの余力は残っていないので,謹んで辞退させていただきます,と断る。それほど困った様子もなく,つぎつぎに何人かの人に当たりをつけて,その中のひとりに焦点を当てて,説得にかかる。意外にあっさりと決まる。やれやれ。残りの3役も,それほどのトラブルもなく決まる。

 あとの役員は抽選。こちらは待ったなしで引き受けるのが条件。ことしのわたしはくじ運がいいというべきか,引き当てたのが住棟副委員長(2名いる)。参ったと思ったが,まあ,なるようにしかならない,と腹をくくる。これ以上,うじうじするのもみっともない。

 あとは,六つある分科会に所属して業務を分担すること。こちらは自己申告制。防災・環境・財務・規約・総務・広報の六つ。こちらは迷わず環境分科会に手を挙げる。敷地内の植栽と公園の遊具の管理がおもな任務だという。これなら,老人でもあまり迷惑をかけることもなかろう,と判断。できるだけみなさんの邪魔にならないように,とみずからを戒める。

 散歩がてら,マンションの敷地内を歩くのも悪くない。いまは,ケヤキ,アカメガシ,モミジ,ミズキ,とうとうの新芽が美しい。まあ,こんなことをとおしてマンションの住民の人たちと接触するのも悪くない。と,ものごとはプラス思考に切り替えることに。

 さてはて,この一年,どんなことが待っているのだろうか。これまでに経験したことのない初めての出会いを楽しみにしよう。

 というわけで,住棟副委員長さん,腹をくくるの巻。

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