2013年8月28日水曜日

フクシマの放射性物質が太平洋に流出する10年間のシミュレーションにショック。

 昨日(27日)のブログを書いたあと,それとなくあちこちネット・サーフィンをしていたら,「太平洋#放射能汚染10年間予想図」(#Fukushima PacificSea#Radiarion Cintaminated)というブログに出会いました。細かな情報については,いろいろと意見があろうかとおもいます。が,このシミュレーションをみるかぎだでは,こんなことが予想されているのかと驚くべきフクシマの成り行きと環太平洋諸国の反応について,じっと考え込んでしまいました。

 このとおりに進行するかどうかはわたしには判断できません。しかし,ある条件を整えて,コンピュータにお伺いを立ててみるとこうなるというシミュレーションには,それなりの説得力があります。ですから,それをみるわたしたちには,それはまるで真実であるかのような印象を与えます。そして,それに対して積極的な「ノー」を突きつけることも不可能です。

 これによりますと,フクシマから流出する放射性物質は丸3年でアメリカ西海岸に到達します。しかも,5,6年を経過しますと,高濃度放射性物質は,日本の東海岸では薄くなり,逆にアメリカ西海岸に溜まることになる,と予想しています。これは単なるシミュレーションですから,そのまま事実と考える必要はありません。こうなる可能性を予測しているだけの話です。

 それにしても,来年の3月には,日本の太平洋側の海よりもアメリカ西海岸の方が放射性物質の濃度が高くなる,と予測しています。いまのところ,You Tube でアップされていますので,ぜひ一度,チェックを入れてみてください。10年後には東シナ海はもとより,日本海側も,完全に汚染されると予想されています。

 意外だったのは,海流の影響で4年後くらいから日本の太平洋側は放射性物質が薄くなり,それ以前の状態に一時的になる,というシミュレーションでした。でも,すぐに太平洋を一巡した汚染海水が5年後からは日本の太平洋側に流れ込んできて,平均値的な汚染度を示しています。しかし,相変わらず,アメリカの西海岸の海水の汚染度はもっとも高いまま,変化はしないとシミュレーションは示しています。つまり,吹き溜まり状態になる,と。

 この状態はやがて太平洋から外に広がって行って,大西洋に流れ込み,またたく間に地球上のすべての海洋がフクシマの放射性物質によって汚染されていくことになります。それが,どのくらいの時間でそうなるのかは,わたしには想定できません。しかし,放射性物質の半減期は驚くほど長いので,まず,間違いなくフクシマから流出している放射性物質が全世界を覆い尽くすことは間違いありません。それが,どのくらいの濃度になるのかは,まさに,現状で食い止めることができるのか,それとも,手のつけようがなくなって,「垂れ流し」状態になるのか,それによってまったく違った情況が生まれることになります。

 でも,現段階では,フクシマから流れ出る放射性物質の質・量ともに,厳密には掌握されていません。じつは,わかっているはずなのに,わたしたち国民には明らかにされていないだけのことかも知れません。でも,外国向けの情報はもっと現実に近いデータが明らかにされているのかも知れません。そうではなくて,わたしたちが熟慮するための精確なデータを明らかにしてほしいものです。にもかかわらず,どこかで歯止めがかかっていて,情報はあいまいなままです。

 そのことを考えると,最悪の場合には,もっともっと,とんでもなく劣悪な流出が起きているのかも知れません。それは,現段階では,神様のみが知る事実でしかありません。わたしたちは残念ながらおろおろしながら,ただ,ぼんやりと推測する以外にはないのです。ここが,情けないところです。しかし,いずれにしても,最悪の困った事態はみんなで分けもつしかないのですから,早めに精確なデータを明らかにしてほしいものです。

 しかし,そうはさせないぞ,という勢力があって,いまは膠着状態になっています。この状態から一刻も早く脱出する必要があります。そのためには,現政権にあれほどの多数を与えた国民側の間違いであったという反省に立つしかありません。

 選挙はわたしたちの命綱です。妙な妥協に屈することなく,しっかりとした歴史的展望にもとづく,きびしい政権批判を展開していく以外にはありません。

 なんとまあ,生きにくい時代になってきたものか,と日々ため息をついています。
 では,今日のところはここまで。





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