2013年8月3日土曜日

8割以上の国民が自民党に対抗できる勢力を待ち望んでいる,という。わたしもそのひとり。

 こんどの選挙結果を受けて多くの報道は自民党圧勝と報じた。たしかに,獲得した議席の数の上ではそうなった。しかし,得票率は有権者の4分の1にも満たなかった。つまり,4分の3はアンチ自民党だったのだ。この数字は,なによりも支持したい政党がどこにもなかったという人が圧倒的多数を占めていた,という事実を示している。

 しかし,圧倒的多数の議席を確保して,ねじれ国会を解消した自民党は,もはやなんでもやろうと思えばできる,そういう政党となった。しかし,国民のホンネはそうではない,ということを自民党はしっかりと認識しておくべきだ。だが,どうやらそうではなさそうだ。ここにきて,自民党の奢りともいうべき言動が一気に吹き出している。これから3年間,よほどのことがないかぎり,選挙による禊ぎはない,と踏んだのだろうか。それを見越したかのように自民党はやりたい放題ではないか,という印象がここにきてとくに強くなっている。

 その第一は,原発の再稼働だ。わたしの好きな『東京新聞』の報道によれば,原子力規制委員会に対しても事務局長を呼びつけて圧力をかけつづけているという。そして,なしくずし的に原発再稼働に向けてまっしぐら。なにがなんでも再稼働という姿勢を露骨にしている。しかし,参院選の間,首相は原発再稼働についてはほとんど口を閉ざしていた。これを言うと選挙に不利だと計算したからだ。終ってみたら圧勝だった。ならばもういい。それいけ,とばかりに動きはじめた。なんともいやらしい,姑息なやり方か。

 そして,とうとう,そのホンネの表出ともいうべき言動が麻生太郎だ。これはどう考えてみても失言ではない。ナチス・ヒトラーのように,選挙で多数を占めてしまえば,あとはやりたい放題。原発再稼働も憲法改定もTPPも,なんでもできる。議会を制してしまえば,ナチスと同じようにやればいい。民主主義の手続を踏んでいる。なにが悪いのか,と麻生太郎は本気で考えているに違いない。そのホンネが,まことに彼らしくちらりと露呈してしまっただけの話。

 しかし,それは大きな間違いだ。
 ダイヤモンドオンラインの2013年8月1日(木)配信の情報によれば,以下のとおり。
 朝日新聞の調査によれば,こんどの参院選で,自民党に票を投じた人のうち,自民党が評価されたと思っている人は,たったの27%とのこと。同じく自民党に投票した人のうち,野党に失望したという人が57%だったという。つまり,自民党が強い支持を受けたというよりも,野党があまりに弱すぎたために票が流れただけのことだ,というのだ。

 そして,驚くべきことに,自民党に票を投じた人のうち,8割以上が対抗勢力の台頭を待ち望んでいるという。この調査結果はほかの報道機関の調査結果とほとんど同じだという。しかも,この前の衆院選のときの調査結果と変わってはいないという。ということは,国民の8割以上の人が,わたしと同じ考えでいるということ。にもかかわらず,議席数は自民党の圧勝(このことばは使いたくない)という結果。選挙による数字のマジックとしか言いようがない。でも,現実の政治はこれで動いていく。だれ憚ることなく。

 ということは,わたしたちはこんごの政治に対する監視の手をゆるめてはならないということだ。これまで以上にきびしくチェックしながら,みずからの声を挙げていかなくてはならない。まずは,原発の再稼働に対しては断固,反対の意志表明をしていかなくてはならない。これは待ったなしだ。金曜日の首相官邸前の集会には,可能なかぎり通うことが不可欠。なんとしても原発の再稼働だけはストップさせないことには,日本の未来はない,とわたしは考えている。

 フクシマの汚染水をみろ。このまま海洋汚染が広がっていけば,海が駄目になる。海が駄目になってしまったら,日本の漁業も海水浴も駄目になる。海水浴は川で代替するとしても,少なくとも,太平洋側の魚は食べられなくなってしまう。これはこれまでの世界史にも類をみない一大事だ。しかも,この汚染水は世界中を駆け回ることになる。その責任をだれが,どのようにしてとるのか。もはや,倫理的な責任どころの問題ではなくなってしまう。いつ,どこから,賠償請求がきてもなんの不思議もない。その責務はわたしたち全員が負わなくてはならない。

 活断層がいたるところ縦横に走っている日本列島に原発を設置すること自体が間違っていたのだ。しかも,世界に名だたる地震国である。いつ,大きな地震がやってきても不思議ではない。むかしから繰り返してきたことだ。富士山もいつ爆発しても奇怪しくないという。そういう統計的なデータもはっきりしているのに,政府自民党は再稼働ありきで動きはじめている。

 それも,きわめて陰湿な方法で。どうせやるなら,国会決議でもして,正々堂々と再稼働に踏み切るべし。それができないのなら,国民の声に素直に耳を傾けるべし。すなわち,8割の国民は自民党に代わる対抗勢力の台頭を待ち望んでいる,というこの声に。

 自分にとって都合のいい声はよく聞こえるが,不都合な声はほとんど聞こえない。これは,わたしたちとて同じだ。しかし,政治家はそうであってはならない。声なき声まで聞き取って,それを政治に反映させること,それが政治家の仕事だ。が,その当たり前のことができなくなってしまった。そういう政治家をわたしたちは選んでしまったのだから。

 あまり言いたくはないが,やはり,自民党に一票を投じた人たちは責任をもっていただきたい。我が意に沿わないことを自民党がやりはじめたら,ただちに「反対」を表明してほしい。それも大きな声で。そんなつもりで一票を投じたのではない,と。そうして,少なくとも,つぎの選挙までには,自信をもって反原発でものごとを考えることができるように,いまから備えていただきたい。でないと,ほんとうの「破局」がきてしまう。

 先見性のある思想家・哲学者たちは,すでに,その「破局」のさきを見届けようとしている。そういう本も,ここにきてたくさん出版されている。このブログでも,これから可能なかぎり取り上げていきたいとおもっている。

 それにしても,自民党に対抗できる勢力を一刻もはやく台頭させないことには,もはや打つ手はなにもないのが現状だ。情けないことに・・・・。いまや,無党派層を結集する絶好のチャンスだとおもうのだが・・・・。ごくふつうの良識をもつ人で充分だ。経済よりも命だ,と覚悟を決めていうだけでいい。その声をあげる人がでてきてほしい。あとは,優秀なブレインを集めればいい。

 8割の日本人の声が政治に反映しないで,死んでいる。こんなオカシナことがあっていいのだろうか。本気で考えなくてはならない喫緊の課題である。山本太郎君のような,真っ正直な人の登場を待ち望む。円形脱毛症になることも覚悟して。

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