2013年8月23日金曜日

政府は「緊急事態宣言」をして,早急にフクシマの高濃度汚染水漏えい「レベル3」対策に乗り出すべし。

 二日もつづけて暗い話で恐縮ですが,再度,フクシマの高濃度汚染水対策について「緊急に」考えておきたいと思います。こんな信じられないような事態が明らかになってきたというのに,政府も東電も,この事態に対応する方策についてなにも明らかにはしていない(8月23日現在)。この国の危機管理能力はいったいどうなっているのでしょうか。

 まあ,フクシマの事故直後,精確な情報がまったく得られないために,まっさきに現場に踏み込んで行った菅直人首相を,いまごろになって検察が事情聴取をしようという国ですから,さもありなんとは思いますが・・・・。ということは,安倍首相は世間が相当に騒がしくなるまでは放置しておく考えらしい。いったい,いまの日本という国家は「国益」というものをどのように考えているのか,とくと胸に手をあてて考えてみたいと思います。それにしても,政権交代とはいえ,この負け組と勝ち組の明暗の分け方が,空恐ろしい。

 今朝の『東京新聞』(たぶん,『中日新聞』も同じだと思います)には,昨日にもましてこの問題を重視し,紙面を大きく割いて報道しています。隅から隅までじっくり読み込んでみますと,もはや頼れるところはどこにもない,というみじめな実態が明らかになってきます。情けないとしかいいようがありません。そういう政党を選んだツケが,とんでもないしっぺ返しとなって国民にのしかかってきています。ですから,いまこそわたしたちは声を大にして叫び,行動する意外にありません。

 と言いつつ,金曜日の首相官邸前集会にでかけようとしたら,土砂降りの雨と雷に圧倒されて家に引き返してしまった自分も情けないかぎりですが・・・・。その場に立つことを諦めた代わりに,いま,切実にわたしが考えていることをここに書いておきたいとおもいます。

 まず第一に,政府は,フクシマ原発事故「収束宣言」をただちに撤回し,即刻「緊急事態宣言」を発して,全国民的課題として取り組む姿勢を示すべきではないか,とわたしは考えます。
 第二に,これまでの保安院も,それを改変した規制委員会もまったく信用ならない(機能しない)ということがはっきりした以上,まったく新たな「国民」主導(超党派)の特別プロジェクト・チームを組織して,この「緊急事態」に対処すべきであること。
 第三に,この特別プロジェクトチームのメンバーは,原発推進派から半分,脱原発派から半分という構成にすること。
 第四に,賛否両論の立場から侃々諤々の議論を展開し,事態のありのままの推移を国民の前に明らかにすること。
 第五に,こうして「隠蔽」「詭弁」「虚言」「無責任」を追い出し,全国民の利益に立つ対応策を打ち出すこと。
 第六に,最終的な意志決定のためには「国民投票」も辞さない覚悟が必要であること。
 第七に,政治家は超党派で,この「緊急事態」に対処すべきであること。もはや,党利・党略や一部の企業の利益などと言っている場合ではないこと。
 第八に,この「緊急事態」に対応する,小さな「町民・村民会議」を組織すること,など。

 いま,アドリブで思いつくことを列挙するだけで,こんなにあります。もちろん,これは素人のわたしがとっさに思いつくものであった,もっと練り込んだ対応策をみんなで構築していくことが喫緊の課題でしょう。

 なぜ,こんなに焦るのか。それも箇条書きにしておきましょう。
 1.東電がタンク群周りのコンクリート製の排水弁をすべて開けていることを,保安院時代から規制委員会にも引き継がれていて,充分に承知しつつ,放置していたという事実が明るみにでたこと。
 2.この高濃度汚染水漏えいは,これまでにも4回(5回という説も)起きていること。これからますますその回数は増えることは間違いないこと。
 3.なぜなら,このタンクは臨時のものであり,耐用年数は5年とされていること。にもかかわらず,臨時のボルト締めタンクをいまもつくりつづけていること。そして,3年後の展望がいまもまったく示されていないこと。
 4.無限に増えつづける高濃度汚染水を保管する場所の確保も,現段階ではまったくその目処が立っていないこと。
 5.このままでは,高濃度汚染水がじゃじゃ漏れのまま,海洋汚染がますます拡大していく,と考えられること。
 6.この高濃度汚染水にふくまれているストロンチウムを除去する方法がまったく目処がたっていないこと(研究の途上にあること,実験も失敗していること)。
 7.このストロンチウムの半減期は29年であること。
 8.汚染された地下水をふくめて,どれほどの汚染水が海洋に流れ出ているのか,その実態はまったく把握できていないこと。


  これだけ挙げておけば充分でしょう。この他にも挙げていけば際限がありません。まじめに考えていきますと絶望してしまいます。ですから,いまのうちに国の内外にむけて「緊急事態宣言」をして,問題の本質を明確にし,抜本的な対応策を講ずる必要があります。もう,これ以上,これまでのようなルーズな「無責任体制」は許されません。そして,いま,この勇断をふるっておかないかぎり,このツケはかならずわたしたち自身に跳ね返ってきます。いな,わたしたちだけではありません。子々孫々にわたる未来永劫に,未曽有の負債を残していくことになります。
 
 以上,今日の首相官邸前に行かれなかったことの責務として,いま,わたしの脳裏をよぎることをありのまま書き出してみました。これが,いま,この時点での,わたしの偽らざる心境です。賛否両論のご批判をいただければ幸いです。

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