2014年6月26日木曜日

「集団的自衛権に反対する記者会見」に海外のメディアが反応。西谷発言に注目。

 集団的自衛権の閣議決定に向けての自民党と公明党との間で議論が大詰めを迎えています。が,どう考えてみても公明党は党是として集団的自衛権は認められるはずはありません。ましてや,そのバックにある創価学会の考え方からも,集団的自衛権は認められるはずもありません。なのに,なぜか(裏取引か,豹変か,ボケか)池田大作はそれを認めたといいます。それを受けて,公明党の党内の議論に,日本のメディアは釘付けになっています。

 ところが,海外では,インターネットで検索してみたかぎりでも,集団的自衛権の問題が相当に話題になっています。にもかかわらず,国内のメディアは海外の反応をほとんど取り上げようとはしません。なぜでしょう? そこにはいろいろの憶測がなされていますが,やはり,政権からの圧力,あるいは自発的隷従,さらには無思考,保身,などの要素がからんでのことだと思われます。情けないことに。

 もう,すでに,ずいぶん前のことですが,わたしの耳に直接とどいた情報だけでも,中国とドイツの二カ国のテレビが「集団的自衛権に反対する記者会見」をとりあげ,どちらも西谷修さんのコメントに注目していた,とのことです。

 そのポイントは二つ。一つは,世界に類のない憲法9条は日本の宝であり,国際社会が日本を評価する根拠の最たるものだ,その日本の財産と国際的な信用を一気に失うことになる,という西谷発言。そして,もう一つは,近くの隣人を敵にまわしてはいけない,という指摘。まずは,隣人を友人にすべきだ,という西谷コメント。

 中国の情報は,わたしの古くからの中国の友人から(日本に長く在住)。わたしも面識のあるその友人のご両親が,息子に電話で伝えてきたというものです。もちろん,ご両親は西谷さんとも面識があってのことです。ですから,ご両親はびっくりして,しっかりとテレビに注目したとのことです。そして,その内容に感動した,とも。こういう良識のある知識人が日本で声を挙げているという事実を知り,とても親近感を覚えた,とも。そして,親戚や友人たちとも,しばしば話題になっていて,とても誇りに思っている,とも。

 もう一つは,ドイツの友人から。この友人も日本に留学していたころに,西谷さんと接した経験をもっています。ドイツ・スポーツ大学ケルンの卒業生で,わたしがその大学の客員教授として半年間,勤務したときにたいへんお世話になった友人です。その彼から,メールで,テレビで見たよ,そして,感動したよ,と知らせがありました。その彼によれば,憲法9条をもっている日本は尊敬に値する,と。ドイツはその理想には遠く及ばない,とも。そして,「隣人を友人にすべき」という西谷コメントに感動した,と。

 この彼は日本人女性と結婚し(留学中に),生まれた二人の息子には日本人の名前をつけたほどの親日派ですので,ドイツ人のすべてがこのように反応しているかどうかはわかりません。が,ドイツのテレビが取り上げ,西谷発言に注目し,報道したという事実は重要です。

 この二つの経験から,インターネットを流れている「集団的自衛権」に対する各国の反応は相当に高いものだ,と言っていいと思います。にもかかわらず,集団的自衛権に反対する人びとの言説はどのメディアも腰が引けていて,大きく取り上げることはありません。こういう偏向したメディア情報のもとで日本人の圧倒的多数は日々,洗脳されていることの重大さを,わたしたちは声を大にして周辺の友人たちに伝えていく必要があります。

 ましてや,地方自治体や大学までもが,集団的自衛権に反対するシンポジウムの開催を拒否する,というとんでもない情況が,いまや,当たり前になりつつあります。これは恐ろしいことです。いまこそ,賛否両論が,正々堂々と議論を闘わし,日本という国家の骨格のあるべき姿を国民的議論に引き上げていくことこそが,地方自治体や大学の使命ではないのか,そして,なによりメディアの仕事ではないのか,と歯がゆい思いをしています。

 わたしは西谷さんの主張に全面的に賛成です。もっとも近くの隣人から順に友人になれるような外交努力をしていけば,集団的自衛権は不要です。そして,憲法9条を護持していくことも可能です。その意味でも,いま羽振りを効かせているアベ政権は,文字どおりの「アベコベ政権」といわねばなりません。

 朝日新聞の最新の世論調査によれば,ついに,アベ政権支持が50%を割り,43%に激減,そして,反対が26%から33%に上昇した,と伝えています。ようやく良識が作動しはじめたか,とわたしは大いに期待をしています。国会での矢継ぎ早の,膨大な量の法案が,ほとんどまともな議論もないまま通過していった異常な事実に,やはり,多くの国民が不安をいだきはじめたということなのでしょう。

 こういう流れを受けて,公明党がどこまで集団的自衛権に抵抗できるのか,ひっぱればひっぱるほどに公明党の株があがります。そして,多くの国民も考えるようになります。たとえ,最終的に自民党と手を握り合うことになろうとも・・・・。とにかく,いまは「慎重審議」を建て前だけでも構わない,公明党内での議論を一日でも長くつづけること・・・・。現に,日替わりメニューのようにして自民党が小手先の「修正案」を提示しています。この自民党の醜態をさらけださせるだけでも,意味があります。情けない希望ではありますが・・・。

 集団的自衛権は,日本という国家の骨格にかかわる重大事です。

 ことの推移をしっかりと見届けながら,みずからの姿勢を明確にしていきたいと思います。海外の動向も視野に入れて。 
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