2013年3月9日土曜日

3月10日(日)の反原発集会・デモの予定が新聞の記事となる。

 「3・11」を直前にして,メディアもなにかと東日本大震災や原発のその後の話題を提供するようになってきた。しかし,反原発をかかげる市民運動をとりあげることは,これまでも,ほとんどなかった。当然のことながら,「あすデモ」という見出しの新聞記事が掲載されることも,まず,なかった。が,今日(9日)の東京新聞には三面記事ながら,記者会見の写真入りで,かなり大きく報道している。ようやく,ここまできたか,としみじみ思う。他紙については,これから確認の予定。

 東京新聞には,「3・11前に反原発連合」「事故風化させぬ」という見出しが躍る。最初のつかみの文章を引用しておこう。

 3・11を前に,脱原発を訴えるデモや抗議活動が10日,日比谷公園や国会周辺で行われる。毎週金曜日,首相官邸前で抗議活動を続けている「首都圏反原発連合」の主催。東京都内で八日記者会見した,中心メンバーのミサオ・レッドウルフさんは「原発事故のことを風化させず,記憶によみがえらせる」と力を込めた。

 このあとに,詳しい説明文がつづく。(割愛)。

 昨日のブログにも少しだけ触れたが,わたしの住んでいる溝の口の近くの中原平和公園でも集会やデモが予定されている。ネットでみると,全国各地で「0310」集会が企画されていることがわかる。

 考えてみれば,もう丸2年が経過しようとしている。なのに,この無力感はなんだろう。

 最新号の『世界』(4月号)は,特集1.で「終わりなき原発災害」─3.11から2年,を組んで,いろいろの立場に立つ多くの識者たちの意見を掲載している。そして,巻末の広告ページの最後のところに,木野龍逸(『検証福島原発事故・記者会見2』─「収束の虚妄」)の著者からのメッセージが掲載されていて,ひときわ,わたの眼を引いた。そこには,以下のように書いてある。

 「まだ何も終わっていない」
 2011年12月16日に野田佳彦首相(当時)は「発電所の事故は収束に至った」と発表しました。しかし当時はもちろん,今でも,福島第一原発ではメルトダウンした核燃料がどこにあるのか判明しておらず,貯まり続ける放射能汚染水も処理の目処が立っていません。
──中略。
原発事故は継続中であり,忘れてはいけない現実であることを,お伝えできればと思います。

 以上。

 今日は,午後から,真島一郎さんを囲む大事な研究会が控えている。珍しく,少しずつ緊張感が高まってきている。そろそろ頭をそちらにシフトしなければ・・・・。というわけで,今日のところはここまで。

 もちろん,明日は日比谷公園から首相官邸前にでかけるつもり。
 その場に立つ。そして,考える。からだに記憶を刻み込むために。

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