2013年3月17日日曜日

三浦雄一郎さんは重さ「5キロ」の靴を履いて街中を闊歩しているとか。

 数日前のNHKテレビの朝番組に,三浦雄一郎さんが出演しているのを,ちらりと見掛けました。というのも,朝食の準備のために台所に立ちながら,手が空いたときにちらちらと眺めていたという次第。いいお爺さんになったなぁ,とある種の感慨とともに眺めていました。青森の酸ヶ湯温泉のスキー場でお会いしたときには,もっと精悍な顔をしていらしたのに・・・,と。もっとも,いまから40年も前の話ですが・・・・。

 さて,その話のなかで,加山雄三さんがビデオ出演していて(三浦雄一郎さんと大の仲良しらしい),ちょっと面白い話題を紹介していたのが耳に残っています。その話とは,三浦雄一郎さんは,いまでも5キロの靴を履いて東京の街中を歩いている,というものでした。番組の進行係はびっくりした声を挙げていましたが,わたしは「当たり前ではないか」とこころのなかでつぶやいていました。プロのスキーヤーであり,登山家なのだから,と。

 あるとき,なにかのテレビ番組で一緒に出演したあと,加山雄三さんが「このあと,どうやってお帰りですか」と三浦さんに聞いたら,「歩いて帰る」とのこと。ならば「わたしの車で送ります」と誘ったら,「わたしは歩くのが楽しいので・・・」とやんわりと断られてしまった,とのこと。あとで,三浦さんから直接聞いた話では,まだまだ現役の登山家として,また,スキーヤーとして活動するためには,日々のトレーニングは欠かせない,と。なかでも,歩くのはもっとも基本的なトレーニングで,ふだんから特製の靴を誂えて,それを履いて歩いているのだ,という。その特製の靴が「5キロ」あるのだ,と。

 三浦雄一郎さんが日頃からトレーニングをしている話は,つとに有名な話で,三浦さんを知る人はみんな知っています。たとえば,65歳でエベレスト登山を決意したとき,5年計画でからだを鍛えなおし,70歳で登頂に成功します。このときには,毎日,20キロのリュックザックを背負って,なおかつ,両足に特別の錘をくくりつけて歩くトレーニングをした,という話は有名です。

 「5キロ」の靴は,日常の歩行訓練のために,たぶん,そのあとで工夫をし,誂えたものではないかと思います。ですから,加山雄三さんとのテレビ出演のときにも,その靴を履いて自宅からテレビ局まで歩いて往復した,ということのようです。三浦さんにとっては,それが「日常性」そのものでしかありません。

 ここからは我田引水の話。2012年3月22日のブログで「ウォーキング・シューズは軽い方がいいのか? わたしは重いチロリアン・シューズの愛好者」を書きました。このブログが,その後も多くの人に読み継がれていて,いまも,今週のベスト10にランクされています。詳しくはブログで確認してください。その要旨は,ウォーキング用のシューズはみんな「軽さ」を競っているけれども,それは本末転倒ではないか,少しでも「重い」靴を履くことこそが目的にかなっているのではないか,というものです。わたし自身は,若いころに山歩きをはじめたときから,日常的にも「チロリアン・シューズ」を履いてトレーニングをしてきました。いまも,同じ靴を履いています。雨の日も風の日も,毎日,同じチロリアン・シューズです。少し値段が張りますが,10年はもちますので採算は合っています。むしろ,安いくらいです。いまも健脚でいられるのは,毎日,履いているこのチロリアン・シューズのお蔭だと,わたしは信じています。

 ですから,三浦雄一郎さんが,80歳になるいまも,「5キロ」の特別誂えの靴を履いているという話にはいたく共感できるものがありました。この話に勢いづいて,そろそろ,もう少し重い靴に履き替えようか,と意欲が湧いてきました。でも,あまり無理はしない方がいい,という声も片方から聞こえてきます。まあ,いまのまま,生涯,チロリアン・シューズ愛好者でとおすのが無難のようです。

 それにしても,三浦雄一郎さんのご活躍は,わたしを大いに勇気づけてくれますので,これからも楽しみに期待したいと思います。
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