2013年3月26日火曜日

蒼国来よ,あなたは信念の人。立派。力士の鏡。応援したい。

 蒼い草が生い茂る国,内モンゴルからやって来た力士=蒼国来関よ,あなたの「生きる姿勢」にこころからの敬意を表します。「やってないものはやってない」と,みずからのこころに誓った真実を貫きとおす意志の強さ,そして,それをあきらめることなく主張しつづけ,ようやくそれが認められたことに対し,こころからの祝意を表します。

 あなたは偉い。立派。力士の鏡。

 あなたの主張は最初から首尾一貫していました。「やってないものはやってない」と。それを,なぜ,「やってました,と言わなければならないのか」「退職金のためにか」「ならば要らない」として,みずからの潔白を主張する道を選びました。

 あなたが涙ながらに記者会見で語ったことばが,いまさらのように蘇ってきます。「引退届けを出せば退職金がもらえるって?」「冗談じゃない」「引退届けをだせば,八百長をやっていたことをみずから認めることになる」「それだけはなんとしてもできない」「やってないものはやってないのだから」「自分の良心を裏切るようなことだけは,なんとしてもできない」「たとえ一銭ももらえなくてもいい」「裁判に訴えて,ことの白黒をはっきりさせたい」「仮に負けたとしても,天の神様はわかってくれる」「自分に嘘をつくことは,天の神様を裏切ることになる」「そんな人生は送りたくない」,つぎつぎにあなたの語ったことばが蘇ってきます。これぞ,「正しい生き方」。

 この記者会見を見ていて,あっ,この人は「無実だ」と直観しました。が,ずぼらなわたしはそのまま見て見ぬふりをしてしまいました。こんな自分が恥ずかしい。変だなと思ったら行動を起こさなくてはいけない,と理性ではわかっていても,からだがともないません。それは許されることではありません。原発と同じです。変だと思ったら,まずは,行動で示さなくては・・・。なぜなら,黙ってなにもしないでいることは,日本相撲協会の「解雇」処分を認めることに等しいから。ほんとうなら,「COME BACK蒼国来 勝手連」のメンバーに入れてもらって,わたしも蒼国来の「無実」を応援すべきだったのに・・・・と残念でなりません。

 蒼国来は「早く土俵に戻りたい」と言っています。日本相撲協会は「上告を断念した」とのコメントのみ。それだけでいいのでしょうか,日本相撲協会としては。蒼国来にくだした「解雇」というもっとも重い決定にたいして,これからどのような対応をしていくことになるのでしょうか。蒼国来もすでに29歳。力士としてはピークを迎える年齢です。でも,この「失われた2年間」,力士としては最後の仕上げの段階にさしかかるもっとも重要なこの「2年間」にたいして,日本相撲協会はどのように対応するのでしょうか。ただ,給料を払えばいいという問題ではないでしょう。まずは,なによりも,わが非を認めて,こころのこもった「詫び」を入れるべきでしょう。そして,一刻も早く,気持ちよく蒼国来関を相撲界に迎え入れるべきでしょう。

 でも,新聞報道などによると,日本相撲協会は一度,解雇した力士をふたたび迎え入れた前例はない,といいます。ですから,どのように対応したらいいのかとまどっているのかもしれません。しかし,そんなことを言っている場合ではありません。「2年間」もの間,無実の罪を被せられてきたのですから。しかも,力士生命をかけたもっとも重要な時期に。

 このことを重く受けとめ,一刻も早く,穏便に話し合いが済まされ,もとどおりの環境を整え,蒼国来関が相撲に集中できる環境を整備すること,ただ,それだけを祈ってやみません。

 わたしとしては,せめてもの罪滅ぼしとして,来場所から復帰するであろう蒼国来の相撲をこころから応援したいと思っています。写真でみるかぎり,なかなかのイケメン。おばちゃんのファンが多いらしい。得意の右四つからの投げを楽しみにしたい。

 蒼国来関よ,あなたは立派です。こころから敬意を表します。

 かつて,日馬富士が横綱に昇進したときに「勝つことよりも,正しく生きることをこころがけたい」と言ったのは,あなたのことが念頭にあったのかもしれない,といまにして思っています。当時は,まぎれもなく,勝ちにこだわる白鵬に対する牽制だと受けとめていましたが・・・。

 蒼国来関よ,あなたは,日本相撲史にその名を刻むことになる「正しい生き方」を,身をもって証明してみせてくれました。それは,とても感動的なことでした。ですから,これからも長く日本人の記憶に残ることでしょう。

 近頃,醜聞ばかりで,いい話題のない日本のスポーツ界にとって,あなたの生き方は久々にみる快挙です。ありがとう。こころから感謝します。そして,来場所からの活躍をこころから期待しています。にわかファンのひとりとして。いやいや,ひとりの人間として。

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