マンションの部屋の給排水管取り替え工事の4日目。畳を上げて床板をはがしての給排水管の取り替えと,天井に穴を開けての給排水管の取り替えが終わり,あとはトイレと浴室の細かいところの給排水管の取り替えを残すのみとなりました。工事をしている間は,窓という窓を全部開け放って自然の風を通します。なにせ,工事をしている職人さんたちは全員作業服(長袖,長ズボン,ヘルメット)で身を固め,汗びっしょりになって仕事をしているのですから。
9階という高さと風向きがちょうどよかったのか,とてもよく風が抜けて具合がいい。夜も風が抜けるので,そのまま。ですから,テレビから流れてくる猛暑の情報が,身近なようであって遠い話に聞こえてきます。体温を越える気温となると,これはもう自力ではどうにもなりません。こうなると,エアコンを惜しまず使って身を守りましょう,に賛成です。ですが,この4日間,部屋のなかの気温は34℃。これくらいまでは風さえとおってくれれば,それでなんとか適応することができる,ということを学びました。
そのむかし山を歩いていたころに教えてもらったことですが,山では風速1mにつき1℃下がる,と考えよ,とのこと。これをそのまま都会にも援用すると,この4日間,ほぼ,かなりいい風が吹いていたので,これを仮に風速5mとすると,平均34℃の室温は5℃低くなることになり,平均29℃となります。そうか,29℃なら,なんとかやりすごせるものなのだ,と知りました。
で,今日(12日)は工事の山場を越えたと判断し,久しぶりに鷺沼の事務所にやってきました。第一の目的は風呂に入ること。工事中は浴室が使えませんので,仮説のシャワー・ルームを使うことになっています。汗をかいていますので,夕刻,行ってみました。が,あまりの汚さにびっくり。1103世帯が住むマンションのうち,すでにほとんどのところは工事が完了していて,わたしたちの住んでいるA棟が最後です。これまで相当の使用頻度ではあったのでしょうが,後始末というか,使用後の清掃ができていない,つまり,マナーが悪いために,汚れっぱなしです。これに懲りてしまって,あとはシャワーも浴びないまま,我慢していました。が,とうとう我慢の限界でした。
ですから,鷺沼の事務所にきて,すぐに,ぬる目の風呂を入れて,のんびりとリラックスし,歌まで歌いました。ほんとうは熱めの風呂が好きなのですが,炎天下を歩いてきて吹き出すような汗みずくでしたので,まずは,シャワーで汗を流し,それからぬる目の風呂に入りました。やはり,風呂はいい。ほんとうにいい気分。
事務所の窓は全部開けておいたのですが,なぜか,風が入りません。外の街路樹をみるとわずかですが,枝が揺れていますので,風は強くはないものの吹いてはいます。ですが,風向きが悪いようで,少しも入りません。事務所の窓は北側に二つ,東北側に斜めの窓が一つだけです。ですから,南風と西風の日は事務所にはひとつも風が入りません。今日はそんな最悪の日でした。
とにかく風呂上がりの汗が扇子を使っても一向に引きませんので,とうとうエアコンにスイッチを入れました。28℃にセットして気分は最高。あっという間に汗は引いて,さっぱり。開けておいた窓を締めて,机に向かいました。ああ,エアコンはいいなぁ,としばらくは堪能していました。が,そのうちに少しずつ気分が悪くなり,吐き気がしてきました。これはいけない,と古い記憶が蘇ってきました。エアコンの効いている部屋で会議をしていて,何回も経験したのと同じだ,と思い出しました。このときには,ちょっと気分が悪いので外気を吸ってきます,と言って途中で退席。ものの10分もすると納まりますが,部屋にもどると,ほどなく同じような吐き気を催します。同僚からは「精神的なものではないか」と冷やかされましたが,わたしは本気(正気ではなく,狂気)で「たぶん,そうだと思います」と答えることにしていました。
それを思い出しましたので,すぐにエアコンを切って,小型の扇風機をとりだしてきてセット。数年前に2,980円。一応,首振り。音も静かなので,これは便利。ちょうどいま,午後3時。机上の寒暖計は33℃。湿度50%。このパソコンを打っている手の甲にうっすらと汗が浮かんでいます。やはり,相当に暑いことはたしかです。が,夏が得意のわたしとしては,まあ,充分に許容範囲内。まずまず快適です。これなら原稿も書けますし,本を読むこともできます。
でもまあ,半分以上は野生のままの,非文明人の言うことですので,話半分に聞いてください。でも,半分以上野生のままですので,お蔭さまで,この何十年もの間,風邪というものを引いたことはありません。文明化社会の進展とともに,病気の数も増えてきているといいます。つまり,文明人のからだは弱くなっている,ということ。免疫力の低下,適応能力の低下,恒常性維持能力の低下,などなど。野生人ヤフーは,文明化した人間よりも,はるかに適応能力が高い,と自負しています。このあたりも半分は冗談,半分は本気。
いえいえ,半分以上は「狂気」,それ以外は「正気」を演じているだけ(辺見庸),かも。
ああ,もう一度,辺見庸さんの『青い花』を読み返そう。まことにすぐれた,というよりは超越的な,あるいは神がかった文明批評のお手本なのですから。すなわち,スポーツ批評のお手本である,ということ。
9階という高さと風向きがちょうどよかったのか,とてもよく風が抜けて具合がいい。夜も風が抜けるので,そのまま。ですから,テレビから流れてくる猛暑の情報が,身近なようであって遠い話に聞こえてきます。体温を越える気温となると,これはもう自力ではどうにもなりません。こうなると,エアコンを惜しまず使って身を守りましょう,に賛成です。ですが,この4日間,部屋のなかの気温は34℃。これくらいまでは風さえとおってくれれば,それでなんとか適応することができる,ということを学びました。
そのむかし山を歩いていたころに教えてもらったことですが,山では風速1mにつき1℃下がる,と考えよ,とのこと。これをそのまま都会にも援用すると,この4日間,ほぼ,かなりいい風が吹いていたので,これを仮に風速5mとすると,平均34℃の室温は5℃低くなることになり,平均29℃となります。そうか,29℃なら,なんとかやりすごせるものなのだ,と知りました。
で,今日(12日)は工事の山場を越えたと判断し,久しぶりに鷺沼の事務所にやってきました。第一の目的は風呂に入ること。工事中は浴室が使えませんので,仮説のシャワー・ルームを使うことになっています。汗をかいていますので,夕刻,行ってみました。が,あまりの汚さにびっくり。1103世帯が住むマンションのうち,すでにほとんどのところは工事が完了していて,わたしたちの住んでいるA棟が最後です。これまで相当の使用頻度ではあったのでしょうが,後始末というか,使用後の清掃ができていない,つまり,マナーが悪いために,汚れっぱなしです。これに懲りてしまって,あとはシャワーも浴びないまま,我慢していました。が,とうとう我慢の限界でした。
ですから,鷺沼の事務所にきて,すぐに,ぬる目の風呂を入れて,のんびりとリラックスし,歌まで歌いました。ほんとうは熱めの風呂が好きなのですが,炎天下を歩いてきて吹き出すような汗みずくでしたので,まずは,シャワーで汗を流し,それからぬる目の風呂に入りました。やはり,風呂はいい。ほんとうにいい気分。
事務所の窓は全部開けておいたのですが,なぜか,風が入りません。外の街路樹をみるとわずかですが,枝が揺れていますので,風は強くはないものの吹いてはいます。ですが,風向きが悪いようで,少しも入りません。事務所の窓は北側に二つ,東北側に斜めの窓が一つだけです。ですから,南風と西風の日は事務所にはひとつも風が入りません。今日はそんな最悪の日でした。
とにかく風呂上がりの汗が扇子を使っても一向に引きませんので,とうとうエアコンにスイッチを入れました。28℃にセットして気分は最高。あっという間に汗は引いて,さっぱり。開けておいた窓を締めて,机に向かいました。ああ,エアコンはいいなぁ,としばらくは堪能していました。が,そのうちに少しずつ気分が悪くなり,吐き気がしてきました。これはいけない,と古い記憶が蘇ってきました。エアコンの効いている部屋で会議をしていて,何回も経験したのと同じだ,と思い出しました。このときには,ちょっと気分が悪いので外気を吸ってきます,と言って途中で退席。ものの10分もすると納まりますが,部屋にもどると,ほどなく同じような吐き気を催します。同僚からは「精神的なものではないか」と冷やかされましたが,わたしは本気(正気ではなく,狂気)で「たぶん,そうだと思います」と答えることにしていました。
それを思い出しましたので,すぐにエアコンを切って,小型の扇風機をとりだしてきてセット。数年前に2,980円。一応,首振り。音も静かなので,これは便利。ちょうどいま,午後3時。机上の寒暖計は33℃。湿度50%。このパソコンを打っている手の甲にうっすらと汗が浮かんでいます。やはり,相当に暑いことはたしかです。が,夏が得意のわたしとしては,まあ,充分に許容範囲内。まずまず快適です。これなら原稿も書けますし,本を読むこともできます。
でもまあ,半分以上は野生のままの,非文明人の言うことですので,話半分に聞いてください。でも,半分以上野生のままですので,お蔭さまで,この何十年もの間,風邪というものを引いたことはありません。文明化社会の進展とともに,病気の数も増えてきているといいます。つまり,文明人のからだは弱くなっている,ということ。免疫力の低下,適応能力の低下,恒常性維持能力の低下,などなど。野生人ヤフーは,文明化した人間よりも,はるかに適応能力が高い,と自負しています。このあたりも半分は冗談,半分は本気。
いえいえ,半分以上は「狂気」,それ以外は「正気」を演じているだけ(辺見庸),かも。
ああ,もう一度,辺見庸さんの『青い花』を読み返そう。まことにすぐれた,というよりは超越的な,あるいは神がかった文明批評のお手本なのですから。すなわち,スポーツ批評のお手本である,ということ。
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