2013年7月18日木曜日

「尖閣諸島を死守する」と安倍首相。石垣島で。冗談じゃない,「棚上げ」にもどすことこそ国益。

 石垣島の遊説で,安倍首相が「尖閣諸島を死守する」と訴えたそうな。これでは半永久的にお隣の大国・中国との「友好平和」をとりもどすことはできなくなってしまう。この40年間にわたる「日中友好平和条約」と両国の努力はなんだったのか,わけがわからない。

 このブログでも何回も書いてきているが,国際社会はすでに「棚上げ」にもどすことが,東アジアの平和のためには必要不可欠だという点で,大方の合意ができている,という。アメリカも基本的にはこの姿勢を貫いている。だから,中国はあわてず,騒がず,日本が勝手に決めた「領海侵犯」という示威行為を,意図的・計画的にくり返すにとどめている。そして,日本を飛び越えて,アメリカとの新しい関係づくりにつとめ,さらに大きな可能性を切り開こうと努力している。こういう情報を日本のメディアはほとんど無視している。

 こんなことを政府自民党は知らないはずはない。それどころか,自民党内にも,河野洋平のように,「棚上げ」にもどすべきだとう主張する議員も少なくない。にもかかわらず,「尖閣諸島は日本固有の領土」だと,一方的に宣言して,「実効支配」から一気に「領土化」してしまった。そして,これが既定の事実であるかのごとくメディアが騒ぎ立て,中国バッシングの情報ばかりを流しつづける。なにも考えようとはしない,つまり,「思考停止」してしまった国民の多くは,テレビも新聞も「領土」だと言っていることを鵜呑みにして,いまや,確信になってしまっている。

 これを先取りするかのように,石破自民党幹事長は,とんちんかんな再軍備論をぶち上げる。それも極端だ。おもわず正気か,と声に出してしまう。たとえば,兵役を拒否する国民は軍法裁判にかけるという。それも,非公開で判決を言い渡し,そのまま実行に移す,と。その多くは「死刑」。あるいは懲役300年,という。恐るべき「暴力」装置を構築しようというのだ。つまり,国の意志で国民をいかようにも裁くことができる国にする,と。

 これが政権党の幹事長の「ホンネ」らしい。もはや,つける「クスリ」もない。そんな政権党が,こんどの参議院議員選挙で圧勝する,とこれまたメディアが書き立てる。はたして,本当だろうか,とわたしは首を捻る。もし,メディアの言うことがほんとうだとしたら,いったい,この国はどこに向かおうとしているのか。

 安倍首相が「尖閣諸島を死守する」という背景には,石破幹事長の,こんな国民皆兵,軍法裁判構想があるらしい。そんなにまでしても「尖閣諸島」を「領土化」したいらしい。これまでの40年間のように中国も認めてきた日本の「実効支配」でいいではないか。そして,しかるべき時がきたら,両国で話し合って,最終的な結論を出せばいい。これが「日中友好平和条約」を結んだときの両国の了解事項だったはずである。

 この「事実」を鳩山由紀夫氏が語ると「嘘つき」と言って,メディアが囃し立てる。いつのまにか,鳩山由紀夫は「嘘つき」の代名詞になりつつある。今日(18日)の新聞に広告を出している某「週刊誌」は,またまた,大きな見出しで鳩山由紀夫は「嘘つき」と書き立てている。「嘘つき」は,いったい,どちらなんだ,とわたしはいいたい。こういう「嘘」ど「詭弁」がメディアを支配してしまっている。困ったものだ。

 いまの日本は,既得権益を守る集団(日本の中枢を占める政・官・財・学・報の五位一体=原子力ムラの住人たち)の発信する「嘘」と「詭弁」によって世論が操作され,恐るべき方向に向かって「暴走」している。これが,現段階での,わたしの現状認識である。こういうことを言う人間はすべて「国賊」として世の中から排除・隠蔽されてしまう。当然のことながら,わたしは正真正銘の「国賊」である。

 いまや,ヒトラーの率いるナチス・ドイツが選挙で多数党を構築して,独裁体制を布いた時代とそっくりそのままな状態が,いまの日本に再現されつつある。こんどの選挙はその天下を決する「関ヶ原」の戦いだ,とわたしは位置づけている。

 いまも支持政党なし,支持候補者なし,という国民が4割もいるという。この「4割」の国民は,いま,息をひそめて,困り果てていると思う。かく申すわたしがそうだから。しかし,この「4割」が存在するということは,逆に「救い」でもある。なぜなら,この「4割」は,少なくとも,現在の政権党には投票したくない人たちだ,と読めるからだ。だとすれば,わたしも含めて,みんな総動員をかけて選挙に行こう。そして,国民皆兵をめざそうという政党の議席獲得を阻止しよう。まずは,そのことだけを考えて投票に行こう。この際,こころを鬼にしてでも,最低限の意志としてのみずからの「一石」を投じよう。

 某新聞の報道によれば,自民党を支持する女性は13%だ,という。刮目すべき数字ではないか。女性は偉い。命の尊さをからだで知っている。その点,企業に全身全霊まるごと絡め捕られてしまったサラリーマンは「甘い」。それどころか,「思考停止」をして,「自発的隷従」をしないことには,企業のなかでのポジションは維持できないのだろう。そして,カネ(経済)のことしか考えない。それこそが,既得権益を守るボスたちの思うつぼだ。そこから,一歩,勇気ある一歩を,こんどの投票で行動に移そう。

 このまま政権党を盲信して,身をゆだねてしまうと,日本という国家はあっという間に奈落の底に転げ落ちてしまう。わたしはそれが怖い。だから,「国賊」の汚名をもあえて甘受する覚悟を決めている。いな,いつの日か,いま「国賊」と呼ばれることが名誉となる日がやってくる,と確信している。また,そうでなくてはならない,と信じている。

 みなさんは,どのようにお考えなのでしょうか。おそらく苦しみ,悩んでいる人が多いのでは,と推測しています。どうか,この際,勇気ある投票行動をとることにしませんか。とりあえず,今回の選挙にかぎり・・・・という条件つきで。戦争だけは回避しましょう。

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