『スポートロジイ』(「ISC・21」=21世紀スポーツ文化研究所紀要)第2号の表紙の色校正がとどきました。写真ではうまく撮れませんでしたが,シルバーの,つやのあるなかなかおしゃれな表紙になりました。キャデックの井上登志子さんにお願いしました。創刊号の「水色」を,こんどは「シルバー」にしてみました。
コンセプトは「水のなかに水がある」と「舞い躍る」と「無頭人」。頭の部分にはうっすらと八つの水玉。こんなやっかいなわたしの注文に井上登志子さんが応答してくださったのが,創刊号の作品。それの色違いということで第2号のシルバー版です。
夜の写真撮影でしたので,シルバーが反射してしまって,ずいぶんと苦労しました。電灯の光をそらすような角度に被写体であるこの表紙をセットすると,反射が少なくなるということも初めて知りました。いろいろとやってみるものです。
さて,それはともかくとして,特集 I グローバリゼーションと伝統スポーツ,特集 II ドーピング問題を考える,の二つの特集が眼に飛び込んできます。以前にも書きましたように,特集 I には、今福龍太,竹村匡弥,松浪稔,井上邦子,西谷修氏の玉稿がならびます。そして,特集 II には,伊藤偵之,橋本一径の両氏による,ドーピング問題を考えるためのとっておきの情報が上梓されています。おそらく大きな話題になること必定と確信しています。
このほかにも,西谷修さんの手になる「書き下ろし」原稿が掲載されます。ナオミ・クラインの『ショックドクトリン』を俎上に乗せて,「自由主義」の由来について徹底的に論じています。眼がくらむような論の展開のなかに,わたしたちのスポーツ史・スポーツ文化論を考える上での重要なヒントも無数に埋め込まれています。
そして,最後に,拙稿の「バタイユ読解」が研究ノートとして掲載されます。創刊号に書いたものと連動するものですので,ぜひ,読んでみてください。
このままの進行でいきますと,7月16日(火)に見本が,そして,7月23日(火)には書店に並ぶとのこと。ぜひ,書店で手にとってみてください。発行・みやび出版,発売・星雲社。定価・本体2,400円+税。
いよいよ現実味を帯びてきました。どうぞ,よろしくお願いいたします。
とりあえずのご紹介まで。
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